創価学会と総選挙の“裏”《前編》菅義偉首相の豹変~ジャーナリスト山田直樹

菅義偉首相と創価学会には因縁浅からぬ関係がある。今を遡ること24年前、菅氏は横浜市議から転じて、初めての国政選挙に挑む。この選挙は、小選挙区制導入第一号。相手は現職の上田晃弘候補だった。 当時の公明党は、一部が新進党の中核を担っていた。そして、相手は創価学会幹部から議員に転身したバリバリのプロパーの上田氏。選挙を取材した筆者には、菅氏の「そこまで言うか」という演説が今でも耳に残っている。いわく、 「池田大作は人の仮面をつけた狼だ」 「創価学会を許せば、オウム(真理教事件)と同じことが...