忍び寄る地上げが“終の棲家”を奪う~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

昨今、分譲マンションのスラム化が社会問題になりつつある。 マンションの老朽化と同時並行で、年金暮らしの区分所有者が増え、費用負担を伴う改修工事や建て替えに対し、合意形成が難しくなってきているのだ。 「リーマンショックまでは、いわゆる〝住宅すごろく〟が成立していたのです。若夫婦に子供ができて、戸建て住宅に移転する。その後、再び若夫婦が入るといった新陳代謝が成立していたのです。が、今では高齢者が終の棲家にするので、大規模修繕などにお金をかけられず、管理組合と合意しないケースが増えているので...