中曽根康弘(首相官邸HPより)

「偉大な政治家は、すべからく風見鶏!」巧妙な立ち回りで出世の階段を駆け上がった中曽根康弘の“政界処世術”

[中曽根康弘(首相官邸HPより)]いま政局の風はどういう向きに吹いているのか、それを測る中曽根康弘の「風見鶏」ぶりは、昭和47(1972)年7月、事実上の一騎打ちとなった田中角栄と福田赳夫による自民党総裁選で“全開”となった。 つまり、この「角福総裁選」において、どちらの陣営を支持したほうが、やがて自らの天下取りで有利に働くかという思惑にほかならず、結果、中曽根は田中を選んでいる。 【関連】「犬の遠吠えでは効果がない」佐藤栄作政権の誕生とともに回転を始めた中曽根康弘の“風見鶏” ほ...