『ブラック郵便局』宮崎拓朗

日本郵政は“ブラック企業”だった! 過剰ノルマ、政党との癒着、過労死…その実態を取材記者が暴く

◆『ブラック郵便局』新潮社/1600円(本体価格) ――郵便局の過剰なノルマとは? 宮崎「2018年に取材を始めた当時、最も営業ノルマが厳しかったのは生命保険です。実績の低い局員は懲罰的な研修で『土下座しろ』などと叱責され、ノルマをこなすために顧客に不利益を与える営業が横行していました。認知症の高齢者に毎月のように不要な契約を結ばせ、月額保険料が20万円を超えていたケースもあります。年賀はがきのノルマも厳しく、局員は大量のはがきを自腹で購入し、金券ショ...