生成AIで母の自殺理由を探求する『本心』は現実とバーチャルの境界がせめぎ合うヒューマンミステリー【やくみつるのシネマ小言主義第266回】

本作は知り合いと2人で見ました。見終わった後、彼女は「すごく面白かった」と話し、自分はむしろ「ようよう星2つかな」と感じた。 なぜ、その違いは起きたのでしょうか。 映画の設定は2026年前後。少子高齢化が進み、社会保障制度が破綻した社会は「自由死」を選べるように。主人公の池松壮亮は田中裕子演じる亡き母の生前のデータを基にAIと仮想現実技術で「バーチャルフィギュア(VF)」として蘇らせます。 【関連】 役所広司、内野聖陽、寺島しのぶ、土屋...