森永卓郎が指摘!“令和の米騒動”で暴かれた「食料自給率」の脆弱さを自民党総裁候補が誰も唱えぬ恐ろしさ

[森永卓郎(C)週刊実話Web]自民党総裁選挙が、政策論争に突入した。税制や政治資金改革に関しては、意見が分かれているが、岸田政権が打ち出した防衛力の抜本強化に関しては、候補者間にほとんど差異がない。 政党内の戦いなので、安全保障政策に差がないのは当然なのだが、私が一番気になっているのは、候補者が掲げる防衛力抜本強化対策に中身がないことだ。特に、食料安全保障をどうするのかについて、誰も具体策を述べていないのだ。有事の際に、最も大切なことは食料の確保だ。「腹が減っては、戦はできぬ」だ...