森永卓郎に突然のがん宣告「正直信じられませんでした」治療法の選択からお金や死生観までつづった『がん闘病日記』

◆『がん闘病日記』三五館シンンャ/1500円 ――がんを宣告されたとき、まず何を思いましたか? 森永「正直信じられませんでした。腫瘍マーカーは正常値だし、内視鏡でみても膵臓に病変がなかったからです。当初は『治療で何とかなる』と思っていたのですが、昨年末に打った抗がん剤が私に合わなくて死にかけたとき、初めてきちんと宣告が頭に入りました。 思考能力が低下する中で思ったのは、書きかけだった書籍を完成させたいという思いでした(後に『書いてはいけない』として刊行...