円安は止まらないのか~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』

4月29日の外国為替市場で、為替が1ドル=160円と、34年ぶりの円安となった。 円安は輸出企業に有利になる一方で、輸入品の値上がりで家計負担が増えたり、原材料を輸入に頼る中小企業の経営が厳しくなる。 円安の原因は、日本の国力の低下だという説も唱えられているが、そうではない。 【関連】ゾンビ退治の本質は何か~森永卓郎『経済“千夜一夜”物語』 ほか 国力が強かろうが、弱かろうが、長期的には同じものが同じ価格で買えるように為替は調整される。 例えば、いま新品のブランド物バッ...