吉田沙保里「負けた人ってこういう気持ちだったんだな」~心に響くトップアスリートの肉声『日本スポーツ名言録』――第83回

レスリング史上最強とされたロシアのレジェンド、アレクサンドル・カレリンの記録を優に上回り、大きな重圧と戦いながら「霊長類最強女子」の称号を得た吉田沙保里。全盛時は無敵の強さを誇り、まさに別次元の存在感を放っていた。 世界大会16連覇(うち五輪3連覇)、個人戦206連勝の大記録を打ち立てた女子レスリングの吉田沙保里は、2019年1月10日、都内ホテルで引退会見に臨んだ。生ける伝説の最終章となれば惜別の声であふれそうだが、当の吉田はさっぱりとしていた。 【関連】原辰徳「私の夢には続きが...