『週刊実話』創刊65周年特別企画・本誌が選んだ時代のヒーロー〜平成前期4つの時代を生きた“経営の神様” 松下幸之助

昭和から元号が切り替わった平成元年4月、経済界に激震が走った。〝経営の神様〟と呼ばれ、明治、大正、昭和、平成と4つの時代を生きた松下幸之助が、94歳で死去したのである。 ご存じの通り、幸之助は松下電器を世界的企業に押し上げ、晩年は松下政経塾を創設して政治家の育成に注力した経済界の偉人。そのため、各メディアはこぞって「巨星墜つ」と追悼したほどだった。 のちに日本を代表する実業家となった幸之助は、明治27年に和歌山県で生まれ、小学校4年で火鉢店に丁稚奉公に出された。大正7年に『松下電気...