小道具として購入した水槽で古代魚を飼育~第15回『放送作家の半世(反省)記』

いわゆるギョーカイ内、特に昭和のテレビ界には、欲望が服を着て歩いているようなプロデューサー、ディレクターがたくさんいた。ここからしばらくは、そんな人物たちについて触れていきたいと思う。 まず今回は常軌を逸した〝熱帯魚好き〟として、他局にもその名が轟いていたフジテレビ・A氏のエピソードを紹介したい。今でこそ他局や動画配信会社の制作部門に、人材の流失が止まらないフジテレビだが、バブル期にはどこよりも積極的に中途採用を行っていた。また、テレビ局員ならではの高給取りになれるチャンスをつかむため...