北の湖「頑張れと言われたときはガクッときた」~心に響くトップアスリートの肉声『日本スポーツ名言録』――第77回

現役時代は輪島、初代貴ノ花、二代目若乃花、千代の富士ら人気力士を向こうに回して、「憎らしいほど強い」と一種の悪役的な扱いを受けていた横綱・北の湖。引退後は日本相撲協会の理事長として威厳を誇り、多くの改革を成し遂げた。 1966年の冬、中学1年にして三保ヶ関部屋に入門した北の湖は、その翌年の初場所で初土俵を踏んだ。今から半世紀以上前とはいえ、13歳7カ月のデビューはもちろん戦後最年少で、現在は中学在学中の入門が禁止されているため、この先、記録が破られることはまずないだろう。中学卒業前に幕...