『性産業“裏”偉人伝』第28回/黄金劇場の照明係~ノンフィクションライター・八木澤高明

その黄金町を流れる大岡川を挟んだ場所に、かつて一軒のストリップ劇場があった。その名は、黄金劇場。住宅街の中にぽつんと立っていて、いつも閑古鳥が鳴いていた。 【関連】『性産業“裏”偉人伝』第27回/真栄原社交街のちょんの間経営者~ノンフィクションライター・八木澤高明 ほか 日本各地のストリップ劇場を見てきた私にとって、スタッフや踊り子、客も含めて、取材者に優しい温もりのある劇場だった。 残念ながら2012年の摘発によってすでに消えてしまったが、私は05年から5年ほど劇場に足を運ん...