『性産業“裏”偉人伝』第24回/黄金町ちょんの間の女主人~ノンフィクションライター・八木澤高明

私が人を介して話を聞いた経営者は、黄金町界隈では「花のママ」と呼ばれていた女性だった。 終戦直後、黄金町の目の前を流れて横浜港へと注ぐ大岡川沿いの屋台に出入りしていた娼婦たちが体を売るようになり、その後、ちょんの間が形成されて、1980年代から2000年代初頭にかけて多くの男たちで賑わった。しかし、05年に一斉摘発に遭い、500軒あったというちょんの間は瞬く間に消えた。 【関連】『性産業“裏”偉人伝』第23回/色街のタクシードライバー~ノンフィクションライター・八木澤高明 ほか ...