“年寄株”が足りない!? 引退力士たちが大相撲界を離れる深刻な理由

8月10日、幕下に低迷していた元幕内の明瀬山(38)が引退し、年寄『井筒』を襲名した。今後は部屋で後進の指導に当たるようで、笑顔で今後への意欲を示していた。 明瀬山とは対照的に自分の先行きを思い、複雑な表情を浮かべる力士も少なくない。というのも、ここ数年、引退後も大相撲界に親方として残留するには必須の年寄株の極端な不足が続いているからだ。明瀬山が引退する前の時点で、空いていた年寄株は2つ。井筒と『音羽山』だったが、その貴重な1つの井筒を明瀬山が襲名したため、残っているのは音羽山だけにな...