『性産業“裏”偉人伝』第18回/一発屋経営者~ノンフィクションライター・八木澤高明

そんななか、確か警察官の不祥事に関する取材で、北海道函館市に行ったことがあった。真冬真っ只中で、体を温めるため、昼食を食べにラーメン屋に入った。 そこは函館名物の塩ラーメンを出す店で、うまさを噛みしめながら窓際の席で麺をすすっていると、店内の湯気で少し曇ったガラスの向こうの通りに、パイプ椅子を出して座っている老齢の女性たちの姿が見えた。 【関連】『性産業“裏”偉人伝』第17回/色街研究家~ノンフィクションライター・八木澤高明 ほか こんな寒いときに、彼女たちは何をしているのか…...