地方銀行の苦境~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

全銀行融資の約半数を占めている地方銀行は、まさに地方経済の潤滑油だ。 しかし、その地銀に対して麻生太郎財務相は、全国地方銀行協会主催の新年パーティーで、「今後2年以内に地方金融が危機的な状況に陥るだろう」と警鐘を鳴らした。 「その後はご承知の通り、日本を未曾有のコロナ禍が襲いました。現在の金融機関は日銀のマイナス金利政策によって、貸出金利を低く抑えられ、預金に対してまったく金利を支払わないとしても、日常的に発生する運営コストをまかなう利益さえ不足している。にもかかわらず、コロナ禍で中小...