テレビ朝日の人気ドラマ『相棒』のファンに朗報が飛び込んできた。
一時期、ネットメディアなどを中心に打ち切り説が盛んに飛び交っていたが、ここにきて一転、シリーズの継続が内定し、今秋にも『相棒season 22』が放送される運びだ。
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『相棒』をめぐっては、主演の水谷豊が演じる杉下右京警部とコンビを組んだ歴代最長の〝相棒〟反町隆史がseason20で降板。今作のseason21から初代相棒の亀山薫役の寺脇康文が14年ぶりに復帰し、お茶の間を沸かせたばかりだった。
そもそも、『相棒』に打ち切り説が浮上した理由は3つある。
「『相棒』がスポンサーニーズの高いコア層(13歳~49歳)をゲットできず、FM3層(50代以上の男女)ソフトに様変わりしたこと。2つ目はドラマがマンネリ化し、構成に粗が目立つようになった。3つ目は、1本6000万円~という莫大な制作費が問題視されたことでした」(事情通)
とりわけ、出演陣のギャラはネックになっていた。
「水谷のギャラは1本当たり300万円に膨れ上がっていたんです。そこに古株の寺脇が復帰した。これまでの歴代相棒と違って、彼はキャリアがあります。最低でも1本200万円~になってしまった。その結果、2人で計500万円が飛んでいく計算なんです。しかも、ドラマのセットにも莫大な費用が掛かるようになった。制作費的には赤字ドラマだったわけです」(同)
コア層にも響く内容展開に…
ところが、なぜか『相棒』の継続が決まった。
「最終回の世帯平均視聴率が14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったからです。個人も平均すると7.5%以上と高かった」(芸能プロ関係者)
実は、継続の理由は視聴率が良かったからだけではない。視聴者の構成に少しずつ、微妙な変化が見られるようになったのだ。
「最近はコア層の心にも響くような内容にした結果、30代にかなりの支持が得られた。さらに、愚直なまでに再放送を繰り返した。再放送によってFM1・2層も関心を寄せるようになった。『相棒』には視聴者層の変化が起きているんです」(テレ朝関係者)
さらに、現在のテレ朝はテレビ局の中ですこぶる元気がいいそうだ。
「正直、テレ朝はノリに乗っている。WBCでは放映権獲得の大きな賭けをし、見事、勝利を収めた。この勢いでいくと、2022年度の平均視聴率で首位の日本テレビを破り、トップの座も見えてきた。押せ押せの雰囲気の中、打ち切りという後退的戦略は採用しないというのが上層部の判断」(編成関係者)
愛想はつかれなかった相棒。
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