バンテリンドーム ナゴヤ (C)週刊実話Web
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“侍Jに唯一土つけた”中日にネットカジノが大注目!? 昨季最下位も実は侮れない選手層

WBCで世界一に輝いた侍ジャパンに「世界で唯一、黒星をつけたチーム」が中日ドラゴンズ。今、この「立浪竜」に、ネットカジノ界隈でベッティングが殺到している。さらにブレーク寸前の若手もずらりと揃え、人気も上昇中。一気に球界の主役に躍り出る!?


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ネットカジノで「中日ドラゴンズ」へのベッティングが殺到している。WBC世界一の栗山英樹監督率いる侍ジャパンに唯一土をつけた中日が、優勝オッズで「31倍」。お買い得感に加え、立浪和義監督の「山本由伸クローン作戦」で髙橋宏斗がブレーク。あるぞ、最下位からの優勝が――!!


日本中が「WBCロス」に包まれる中、3月31日(日本ハムvs楽天戦のみ30日)にプロ野球が開幕する。活況を呈しているのが、海外のネットカジノが行っているスポーツベッティング。今季の「日本シリーズ優勝チーム」を予想する賭けだ。


「日本で認められているギャンブルは、国や地方公共団体などが主催する公営競技のみ。日本のプロ野球に賭けるには、海外のネットカジノを利用するしかありません。これは賭博罪に当たり処罰される可能性がありますが、国外で運営しているため、法律上はグレーゾーン。スマホでも簡単にベッティングできるため、利用者は年々増えているんです」(大手紙・記者)


最大手の一つ、イギリス・ウィリアムヒルが開幕前に設定したオッズは、昨季日本一に輝いたオリックスとセ・リーグを制したヤクルトが4.5倍でトップ。前者には史上初の2年連続投手四冠のエース・山本由伸、後者には史上最年少で三冠王に輝いた主砲・村上宗隆がいる。


これに続くのが、総額80億円で近藤健介(前日本ハム)、有原航平(前レンジャーズ)、J・ガンケル(前阪神)、R・オスナ(前ロッテ)、嶺井博希(前DeNA)ら巨大補強を敢行したソフトバンクで4.75倍。阪神、DeNA、巨人がそれぞれ8倍、8.5倍、9倍。西武13倍、ロッテ17倍、楽天19倍、広島21倍と続く。

大口ベッティングで“ドラゴンズ”

一方、昨季セ・リーグ最下位に終わった立浪和義監督率いる中日は、12球団中11位の31倍。昨季パ・リーグ最下位の新庄日本ハム(51倍)とともに泡沫候補の扱いだ。

欧米のブックメーカーは、まだ各球団に偵察を派遣するまでには至っておらず、中日が7戦全勝でWBCを制した侍ジャパンに唯一土をつけた(13戦12勝1敗)ことも熟知していない可能性がある。しかし、開幕を前にSNSで「中日ドラゴンズ」がトレンド入り。海外のブックメーカーが中日の強さに気付き、オッズの見直しを検討しているという。


日本でも、全国のプロ野球ファンが「実質中日優勝! 世界一」「立浪竜、今季は最下位から優勝だ」と沸き立っている。


「これを素人考えと嘲笑する人がいるが、そっちの方が勘違い」と話すのは中日OBの解説者。こう続ける。


「中日は大野雄大、柳裕也の左右のエースがいて、昨季初の10勝で勝ち頭の小笠原慎之介も一段と磨きがかかった。この3本柱に、通算154勝の涌井秀章を楽天から獲得し、新星の髙橋宏斗がWBCでブレークした。リリーフでは、昨季セーブ王のR・マルティネスがおり、キューバ代表としてWBCに出場し、4強に貢献した。シーズン途中に投手に転向した根尾昴はこのオフ、単身渡米して自主トレを行い、先発・抑え兼用のユーテリティー投手として期待されている。長丁場になれば、圧倒的な選手層が威力を発揮する」


本命のオリックス、ヤクルトは共に2年連続最下位から2年連続優勝を果たした。ネットの〝球券師〟たちは、両チームのチャートに着目しここ2年、5位、6位ときた中日の上昇カーブが両球団と重なり、優勝は可能と判断。投機筋の大口ベッティングが、巷の提灯買いを誘っているのだ。


「たとえば、今ドラゴンズに1万円賭ければ31万円になる。これで1シーズン楽しくテレビ観戦できれば、外しても十分元は取れる。もう1万円買い増せば、中古車も買える。人気先行でオッズの低い阪神や巨人に比べ、立浪中日は夢を抱ける」(ネットカジノ愛好家)

髙橋宏斗にジャパンを託す

ドラゴンズ・日本一の鍵を握るのは、立浪監督が秘密裏に実施した若武者・髙橋宏斗の「由伸クローン計画」にある。このオフ、髙橋宏斗はオリックスの山本に弟子入りし、2カ月にわたってともに自主トレを敢行。WBCで3試合に登板し、決勝戦ではM・トラウトとP・ゴールドシュミットから三振を奪ったのは、その成果だ。

「球団が違うのに関西に単身赴いて山本から教えを乞うことができたのは、立浪監督の介在あったからこそ。髙橋宏斗の武器は最速158キロのストレートとチェンジアップ。これに山本の助言でツーシーム、スプリット、カットボール、スライダー、カーブ、シュートが進化。中日に、由伸のクローンが誕生した。今季を最後にポスティング・システムでメジャー挑戦を胸に秘める山本は、自身の多球種ピッチングのノウハウを、リーグが違い、これからのジャパンを担う髙橋宏斗に託したのです」(前出・解説者)


課題は打線だが、キューバ出身の主砲、D・ビシエド内野手に、ドミニカ出身のA・アキーノ外野手(MLB通算41本塁打)が新外国人として加わり、攻撃力が増した。アキーノが3割、30本塁打を打てば、中南米パワーで2011年以来、12年ぶりのリーグ制覇も夢ではない。


先のWBCでは、侍ジャパンの最終的な優勝オッズは2.62倍(アメリカは1.57倍)だった。しかし、ブックメーカーのオッズは変動性。一方、ウィリアムヒルは賭けた時点のオッズで払い戻してくれる。開幕前の1月の時点で賭けた人は「6倍」の払い戻しが確定しており、美味しい配当をゲットできる。


中日も今は31倍を約束されているが、開幕から上位を争うような展開になると、4月中にはオッズは半分に目減りする可能性がある。法令上、ネットカジノにベッティングすることはお勧めできないが、ブックメーカーがこれからどのようにオッズを設定するのか…。


直接賭けに参加しなくとも、興味は尽きない。