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JRA重賞『高松宮記念』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

秋本鉄次
秋本鉄次(C)週刊実話Web

先週は「目指せ、再び、連続的中街道!」と文末に宣言したので、一応は連続不的中を回避できて、ホッとひと安心した阪神大賞典であった。本命の川田ボルドグフーシュが2着で、ルメール騎乗のジャスティンパレスが勝ち、あわや単勝万馬券の人気薄、国分恭アフリカンゴールドが3着に粘るかというところに、ご贔屓・松山が乗ったブレークアップが突っ込んで来て3着を確保してくれた。2、1、5番人気の決着は、堅いっちゃあ堅い。

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馬連230円、3連複1360円と低配当となった。「川田からは厚目」で買っていたものの、儲けはチャラ銭程度では胸を張れない。当レース3年連続制覇がかかった和田竜ディープボンドは少し離れた3番人気で、レレレノ~レの5着に凡走。もう少し人気になるかと思ったのに、いや~、お客さんはよく見てらっしゃる。上がり目ナシと判断したのだろう。私としては、せっかく〝映画連想馬券〟で、ボンド映画を取り上げたのに、空振りしてしまったので、申し訳ない、選択ミスでした、と頭をポリポリとするしかないか。

さて、今週からは、6月の安田記念まで、11週中10週がGⅠという、お金がいくらあっても足らないような、春のビッグレース街道が続く嬉しい悲鳴の季節だ。その第1弾の高松宮記念であるが、どこかサミシイ印象がある。何故? そうか、騎手の顔ぶれがサミシイんだ。前記の阪神大賞典で1、2着したルメール、川田だけでなく、坂井、武豊などもドバイに遠征で、お留守というわけ。それにしてもリーディング争いは、まだ春だというのにさらに苛烈で、先週の川田は6勝を挙げ、3勝のルメールに差をつけた。今週は〝鬼の居ぬ間〟に後を追う横山武や岩田望、そして、わがご贔屓・松山が、虎視眈々と差を詰めてくることだろう。

“映画連想馬券”の本命はロータスランド

こうなると〝居残り組〟の中で個人的に騎手筆頭の松山が乗るウインマーベルが気になるが、アチャ~、よりによって大外⑱ではガックリ。こうなると前哨戦・シルクロードSで勝利した浜中ナムラクレアのほうが⑮でまだマシか。他の前哨戦でウインに先着している鮫島駿トウシンマカオも⑭、千二実績が乏しいのが難とはいえ4連勝はダテじゃない上がり馬の横山和アグリも⑫を引いてしまった。高松宮記念は内枠有利だもの。狙った馬でうまく内枠⑦を取れたのは、近3走で千二の重賞を2つ勝っている西村淳ヴェントヴォーチェ。⑧をゲットしたのは、昨年2着でも人気薄の岩田康ロータスランド。週末は雨模様だし、道悪実績アリのロータスランドの出番かも。実績馬では戸崎ピクシーナイトは長期休養明けが難だし、池添メイケイエールは人馬とも本調子になさそうに映るし、岩田望グレナディアガーズは、調教は良さそうだが、昨年惨敗だし、このレースに合うのか疑問。丸田ナランフレグも8歳では昨年の再現はちょっとキツいのでは、と考えて軽視することにした。

ところで、今週の話題は、WBC一色かも知れない。野球のヤの字も口にしたこともない人も、大盛り上がり。劇的サヨナラで、準決勝戦でメキシコを破り、アメリカとの優勝決定戦では最後の最後が大谷対トラウトの勝負。結果、大谷が三振に仕留めた瞬間は、いかにプロ野球公式戦原理主義者の私でも、熱くなった。まあ終わって見れば、競馬で言うなら、日本1着、アメリカ2着では人気どおり、馬単が多少付くかな、ってところか。競馬と野球、無理やり結び付けて恐縮です。まあ、これで野球人口が増えればいいけどね。WBCで燃えた人は、これで終わりじゃなくて、引き続き月末からの日本プロ野球公式戦もよろしくね! 私は例年通り、晩秋まで目いっぱい公式戦を楽しみます。目標は、長年ご贔屓のスワローズV3!

例によっての〝映画連想馬券〟だが、穴馬のロータスランドから『ドリームランド』(19年)を抜擢してみた。私のご贔屓パツキン女優マーゴット・ロビーが、1930年代、恐慌下のアメリカで警察に負われるお尋ね者美女を演じ、逃げ隠れた納屋で17歳のボーヤと出会い、葛藤、逃亡の果て…というアウトロー・ヒロイン映画だ。マーゴットのハスッパな魅力爆発! ボーヤ相手に〝筆おろし〟シーンもあり、完脱ぎ上等は眼福、眼福!

買い目は、外枠不利だが、初志貫徹でナムラ⑮からの⑦⑧⑫⑭⑱を馬連&3連複。ウイン⑱からも⑦⑧⑫⑭の馬連&3連複を!

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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