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JRA重賞『高松宮記念』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話

今週は『高松宮記念』を取り上げます。

《馬場傾向》
過去10年で重馬場が3度、稍重が2度、不良馬場が1度。雨に祟られることも多いが、2回中京は6日間の開催ということもあり、芝の内側が悪化せず、内からでも十分伸びて来られる。

《ペース傾向》
過去10年は平均前半3F33秒75-後半3F34秒87。超ハイペースが3度、ややハイペースが2度、平均ペースが3度。スタートからゴール前の坂下まで下る中山芝1200メートルのスプリンターズSほどハイペースの傾向ではなく、流れが落ち着く場合もある。それでも総体的にはスプリントGⅠらしく、ハイペースが多い。

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《脚質傾向》
過去10年の1着馬は逃げ1回、先行5回、中団2回、差し1回、追込1回。2着馬は差し5回、先行3回、中団2回。しかし、3着馬は中団よりも前の馬が8回。全体的には中団より前の脚質が活躍している。また、追込が決まったのは昨年のナランフレグのみ。

穴馬は昨年の3着馬キルロード

★ウインマーベル
昨秋のスプリンターズSの2着馬。同レースでは五分のスタート切り、一旦好位の中目から位置を下げて中団中目を追走。前にダイアトニックを見ながらコントロールして乗られていたが、3〜4角で同馬の外に出して直線へ。中目を捌いて2列目まで上がり、ラスト1Fで甘くなったジャンダルムにクビ差まで迫った。前走のシルクロードSは斤量59キロを背負って14番枠から出遅れ、内が伸びる馬場を外々から追い上げる競馬で、4角大外では厳しかった。休養明けをひと叩きされての巻き返しに期待。

★キルロード
昨春の高松宮記念3着馬。昨年の同レースは逃げたレシステンシアは次走ヴィクトリアマイル3着、道中2番手だったジャンダルムは秋のスプリンターズSを優勝しているように、前へ行った馬には厳しい流れ。その流れを押しての先行策で2列目の外から、最後の直線ではしぶとく粘り通して、最内から追い込んだナランフレグとクビ+ハナ差は強い内容だった。前走のシルクロードSは不利な13番枠から勝ちに行きながら先行の苦しい形。4角も大外では12着失速も仕方ない。休養明けの前々走・京阪杯で2着と好走していることから、巻き返すとみる。

★アグリ
目下4連勝と急上昇中の上がり馬。前走の阪急杯は10番枠からまずまずのスタートを切って、二の脚で一旦先頭に立ったが、内のメイショウチタンがかなり抵抗したので、同馬に行かせて2番手外から同馬を突いてプレッシャーをかけていく形。最後の直線序盤で楽々と競り落として初重賞制覇を達成した。前走はかなり強気に乗ったためにラスト1Fで甘くなり、ダディーズビビッドにクビ差まで迫られたが、3着以下をしっかり突き放している。芝1400メートルで結果を出してきた馬なので、少し馬場が渋ったほうが好ましいが、折り合う競馬もできるので良馬場でも対応できる。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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