岸田文雄 (C)週刊実話Web
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自民党が立憲民主潰しに躍起?“連合の芳野会長”“今井瑠々氏”…と次々取り込み中

自民党が立民潰しに躍起になっている。野党第1党とはいえ、存在感が示せず埋没する立民を破壊させるには絶好のチャンスというわけだ。女性がカギを握る政界内幕をバラす!


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4月の統一地方選、そしてその先にある衆院解散・総選挙をにらみ、自民党は野党第1党である立憲民主党の〝足元〟を切り崩しにかかっている。ターゲットは立民側に立つ、あるいは立っていた女性たち。「権力」という名の甘い蜜の力は絶大なようで、政党支持率が低迷している立民の屋台骨はグラつき始めた。自民党の女性籠絡大作戦の行方はいかに――。


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自民党の最大の標的になっているのは、ミシン機メーカー『JUKI』の労組出身である芳野友子連合会長だ。この芳野氏にいつものニンマリとした笑顔で近づき、たらしこむのは福岡県の麻生財閥の御曹司にして吉田茂元首相の孫である麻生太郎副総裁だ。立民最大の支持団体である連合(日本労働組合総連合会)を懐柔することで、立民を弱体化させる…そんな思惑があるのは言うまでもない。


麻生氏が芳野氏と都内のホテルで会食したのは昨年3月中旬のこと。2人が会食するのは初めてながら、政治談議で盛り上がったという。小渕優子組織運動本部長らが芳野氏と会食することもあった。


麻生氏らと芳野氏の良好な関係はその後も続いた。今年2月に行われた自民党大会に芳野氏を招待する計画まで持ち上がり、実行に向け根回しは着々と進んでいた。党大会で決まった今年の運動方針には「連合並びに友好的な労働組合との連携を強化する」との文言も明記され、あとは招待状を出すのみというところまできていた。芳野氏も出席する気満々だった。

立民壊滅ミッションはいくつも…

ところが、この話が報道で表沙汰になると、連合や立民内から反発が相次いだ。ある連合関係者は「芳野氏の自民党好きにはあきれる」と嘆息する。これ以上、強引に芳野氏に党大会への出席を求めれば、芳野氏が会長の座から引きずり降ろされかねないと懸念した自民党サイドは招待状を出すのをやめ、この話はなかったことになった。


芳野氏は記者会見で出席するかどうか問われると、「招待されていないので出席しない」と答えた。〝招待されれば出席します〟と言わんばかりの受け答えに、本音は出席したかったとの思いがにじむ。


誘いにホイホイと乗ってくる芳野氏を自民党が大事にしないはずがない。岸田政権は企業に対し賃上げを求めているが、賃上げが相次げば芳野氏の実績となり、芳野氏が引きずり降ろされる事態は起きないとの思惑も透けて見える。


芳野氏は周囲に「(連合内で)教育的指導を受けています」と笑いながら語っており、連合内のどんな批判も全く意に介していないようだ。ここまでくると、もはやアッパレである。


事程左様に自民党は実にしたたか。さらに、立民壊滅に向けたミッションは、ほかにも行われていた。


一昨年10月末の前回衆院選に岐阜5区から立民公認で出馬し落選した今井瑠々氏。衆院選時は25歳で、全国最年少候補として注目を浴びた。自民党は彼女に接近し、4月の岐阜県議選に自民党推薦で立候補させる裏技までしてみせた。電撃的な転身に立民内では激震が走った。


裏で動いたのは岐阜5区で今井氏と議席を争った古屋圭司元国家公安委員長と、岐阜1区選出の野田聖子前こども政策担当相だ。


今井氏は古屋氏に敗れたとはいえ、約1万3000票差にまで迫った。古屋氏にとって、今井氏を取り込むことは強敵を潰すことになり、今井氏の県議選に向けた活動を通じて、古屋氏自らの地盤を固めることができるという効果も期待できる。まさに一石二鳥というわけだ。

管氏に“女性刺客”をぶつける

古屋氏は安倍晋三元首相に近い保守政治家。一方の野田氏は安倍氏と当選同期ではあるが、安倍氏と距離のあった古賀誠元幹事長にかわいがられたリベラル政治家。〝保革〟が手を組んで行われた岐阜を舞台にしたミッションは、ひとまず成功したと言えよう。


今年1月、野田氏と共に記者会見に臨んだ今井氏は、立民への完全決別を意図しているのかショートヘアとなり、爽やかな白のジャケットを身にまとって登場。見事なまでにイメージチェンジしていた。


若くて活発な女性にフラれ、三くだり半を突きつけられた立民は怒り心頭である。立民の泉健太代表は「裏切り、背信といわれても致し方のない行動を取った。支持を広げるための努力をする総支部長が寝返ってしまうのだから、政治家として不適格だ」と批判し、除籍処分にした。


あまりの批判の大合唱に党内からは「未練がましいから批判はやめたほうがいい」(幹部)と自重を求める声が出たほどだった。よほど今井氏の寝返りが悔しかったのは想像に難くない。


立民潰しに策略を駆使する自民党。最近では立民最高顧問である菅直人元首相の地元、衆院東京18区について女性限定で候補者を公募した。菅氏に若くてピチピチの〝女性刺客〟をぶつければ、盛り上がること必至。注目の選挙区として女性候補が勢いづけば、菅氏から〝金星〟を挙げることも容易いだろう。


自民党が前回、東京18区で擁立し比例復活当選となった元民主党の長島昭久衆院議員は新たな区割りに伴い誕生する東京30区から出馬する見通しだ。


立民は『ジェンダー平等』を掲げているが、女性の扱い方は自民党のほうが一枚も二枚も上手と言える。ジェンダー平等の旗印は吹き飛ばされそうな勢いだ。