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要注意!急増する“粗悪品海産物”詐欺「コロナの影響で客足が…」と泣き落とし

(画像)Kues / shutterstock

「旬の高級食材を格安で提供します」。年度替わりのこの時期、電話勧誘で商品を代引き購入すると、粗悪品を送り付けられる詐欺被害が、後を絶たないという。

「北海道の札幌市中央卸売市場や小樽市などの海鮮市場業者の名前を騙った『海産物詐欺』が目立ちます。市場のホームページで注意喚起しても、被害が急増している」(事件ライター)


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東京都内でサービス業を経営する70代の男性Aさんも2月下旬、被害に遭ったばかり。

「その日は午後7時から居酒屋で飲んでいると、『小樽三角市場のT商店の者ですが、身の詰まっている毛ガニが入ったんです』と、男から電話が掛かってきた。小樽三角市場は昨年7月に孫と一緒に立ち寄って、花咲ガニを知人に送ったことがあった。そのときの店名もT商店。男は『新千歳空港で1万円以上する毛ガニが1杯5000円。コロナが収まっても客足が戻ってこない。だからお客さんに安く買ってもらおうと電話した』と懇願する。あまりにもしつこいので2杯1万円で代引き購入したら、送られてきたのは水ガニ。知り合いの料理人に聞いたら『1杯2000円くらい。騙されたんですよ』と忠告されましたよ」(Aさん)

半額と言われて買ったら…

Aさんが小樽三角市場のT商店に確認の電話を入れたところ、「ウチは直接、電話する商売はしていません。同じような問い合わせがありました。詐欺ですよ」と気の毒がられたという。

東京・台東区在住の60代の男性Bさんは、実在する札幌市中央卸売市場の業者を名乗る女性から、こんな電話が掛かってきた。

「都内のデパートで、3万円相当で売られている海産物の詰め合わせを、半額で買ってくれませんか」

半額の口車に乗ったBさん。後日、届いた小包を開けて騙されたことに気がついたという。

「紅鮭、アジの干物、松前漬け、イカの塩辛、サンマの味噌煮、タラコ、ホタテ、イクラなどが詰めてあった。全部少量です。通常、5000円もしない代物でした」(Bさん)

新年度、詐欺商法には、くれぐれもご注意を!

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