岡田・阪神“助っ人”イマイチで4番・大山も不振…監督が追加獲得で緊急渡米か
「どうする」と悩んでいるのは、大河ドラマの徳川家康だけではなかった? 3月31日、岡田阪神が補強のため、緊急渡米する可能性が出てきたのだ。
「新外国人選手のS・ノイジーが実戦に復帰したのが、11日のオープン戦でした。阪神の外国人選手たちは『日本のキャンプは長い。開幕まで、まだたくさん時間がある』という考えを変えていません。この時点で、20日ほどしか残ってないのに…」(球界関係者)
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ノイジーはキャンプ中盤に腰痛を訴え、別メニューでの練習が続いていた。11日の試合後、阪神・岡田彰布監督は今後も出場機会を与えていく旨も明かしていたが、
「一発の脅威がないからね。さほど警戒する必要はないのかもしれない」(ライバル球団スコアラー)
と、評判はイマイチだ。
「J・ミエセスは守備に難があり、かつ結果を欲しがるあまり、ボール球に手を出す悪循環に陥っています。投手ではB・ケラーとJ・ビーズリーの調整が遅れています。2年目のK・ケラーも不調です」(在阪記者)
この5人の外国人助っ人で、本当にやっていけるのか? そこで急浮上してきたのが、「6人目の新助っ人」の緊急獲得案だ。
「メジャーリーグも3月31日の開幕戦に向け、26人の開幕ロースターを決めようとしています。実力差でマイナー落ちする選手もいますが、ポジションの重複など、チーム事情で26人枠に残れなかった選手もたくさんいます。彼らに照準を絞れば、いい選手が獲れると思いますよ」(同)
MLB全球団の26人枠が判明するのは、3月下旬。21歳の井上広大、もしくは髙山俊、板山祐太郎といった中堅どころに切り替えるのか…。このまま行けば、阪神は開幕オーダー、先発ローテーションともに〝純国産〟となるかもしれない。
外国人選手はきちんと調べ上げる
岡田監督は6人目の新外国人選手を探すかどうか、決断を迫られている。「獲るべきです。昨秋キャンプで岡田監督が渉外担当から映像や資料を見せられた後、メディアに放った第一声は『ロクなのおらんかった』ですよ」(同)
折しも、4番・大山悠輔は打撃不振に陥っており、佐藤輝明も新打法にまだ違和感があるのか、打ったり打たなかったり…。復調してもノイジーは〝単打専門〟、ロースター漏れを狙っての緊急補強はやはり必要だろうが、岡田監督の決断を鈍らせる理由は〝グラウンド外〟にもあった。
「おカネのことも言われているのでは。外国人選手の総年俸が昨季とは全然違います」(前出・球界関係者)
昨季の外国人選手は7人で、その総年俸額は約11億6200万円。今季は1人少ないが、約6億1000万円。その差は5億円以上も開いている。
「阪急出身の杉山健博氏に球団オーナーが代わり、おカネの使い方にもうるさくなったのかもしれません」(同)
阪神出身のオーナーや球団幹部がおカネにだらしなく、阪急出身者がケチだという意味ではない。
「春先に獲得した外国人選手がダメだから、新しい選手を獲る」を繰り返していたら、球団としての成長がない。どんなタイプの選手が必要なのか、日本球界向きなのかどうか、きちんと調べたのかが厳しく問われるようになった。
「岡田監督を復帰させたのはフロント体制の強化という目的もありました」(前出・在阪記者)
容赦なくスタメンから外す…
その岡田監督が「6人目の新外国人を」と言い出せば、阪急阪神ホールディングス・角和夫代表取締役会長兼グループCEOもビックリだろう。言い出しにくい状況なのかもしれない。しかし、このまま開幕戦を迎えれば、相手チームにナメられるのは必至。「なぜ、こうなったのか」を説明し、外国人選手を見つける渉外担当部門を見直す契機とすべきだ。
「当初の岡田構想では『3番・ノイジー、4番・大山、5番・佐藤』でした。今はドラフト1位ルーキーの森下翔太を3番に置き、ノイジーを6番か7番に下げようとしています」(前出・在阪記者)
森下を2004年、入団当時の鳥谷敬氏に重ねて見ているのだろうか。
しかし、そうではないようだ。「新人をスタメンで使う」ことでは同じだが、岡田監督は鳥谷は守備力で使ったとし、「森下は打撃力を買って」と話している。かつて、「外野手は打ってもらわないと困る」とも発言したが森下も同様で、打撃成績が落ちれば、そのときは容赦なくスタメンから外すというわけだ。
「打撃の話をすれば、岡田監督は大山が打撃不振だったら、4番から打順を下げるのではなく、『スタメンから外す』という考えです。左翼を予定しているのがノイジー、右翼が森下。中堅の近本光司以外、日替わりになるかもしれませんね」(同)
レギュラーを決め、スタメンは固定するつもりだったが、そうもいかないようだ。大山の調子が上がってこなければ、やはり、緊急渡米は避けられそうにない。
ペナントレースは連敗スタートか? 開幕後、岡田監督の表情は、厳しくなるばかりか…。
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