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わくわく『地方競馬』情報~イレネー記念/ばんえい記念

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わくわく『地方競馬』情報 (C)週刊実話Web 

帯広競馬場では、今年度開催のラストを飾る2つの重要なレースが実施される。明け3歳世代の最強馬を決める一戦『第54回イレネー記念』(BG1)と、格式高い「BG1」の中でも最高峰に位置する『第55回ばんえい記念』だ。

まずは3月19日、次世代へと続く新鋭たちによるレース『第54回イレネー記念』に注目したい。1969年に創設された歴史ある一戦。競走名は1912年に日本に輸入され馬産王国十勝の礎を築いた大種牡馬「イレネー号」に由来し、現在行われているばんえい競走の中で唯一、馬の名前に由来したレースとなっている。

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その長い歴史には20年1月に30連勝を達成したホクショウマサル(14年)。デビューから無敗のままこのレースを勝利したセンゴクエース(15年)。ばんえい競馬史上5頭目となる3歳3冠を達成したメムロボブサップ(19年)など、その世代をけん引するビッグネームが勝ち馬に名を連ねる。

また、21年優勝のオーシャンウイナー、22年優勝のキングフェスタも、その後「ばんえいダービー」を優勝するなど、3冠レースに直結するといっても過言ではない。デビュー初年度の新馬世代チャンピオン決定戦なので、競走馬にとっては一生に一度しか出場できない競走だけに、戦いはし烈を極めるだろう。

今年度のばんえい競馬を締めくくる大一番

さて、翌20日には『第55回ばんえい記念』が行われる。ばんえい重量は最大1000キロ。ばんえい競馬における最高重量で行われ、公営競技の中で最も所要時間が長いレースとなっている。その過酷な条件のため、他の重賞なら1週間の調教で馬も仕上がるところ、ばんえい記念に向けては1カ月以上をかけてじっくりと調教しなくてはならない。

また、1トンの重さは馬に負担になるだけではなく、完走することすら容易ではない危険が伴うレースとなる。それでも陣営が一丸となってここに挑んでくるのは、ばんえい記念が唯一無二の名誉あるタイトルだからだ。

今年もトップホースたちがエントリー。今年度のばんえい競馬を締めくくる大一番、どのようなドラマが繰り広げられるか、注目せずにはいられない。

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