昨年のグランプリは、白井英治が優勝を飾った。しかし、白井は昨年のメモリアル優勝戦Fのペナルティーで、今年のメモリアルまではSG選出除外。F休み後の半年間はGⅠとGⅡも出場停止のため、とにかく一般戦で稼ぎまくるしかない状況だ。
そして、その戦跡がすさまじい。1月1日に徳山、9日に下関、28日に徳山、3月5日に丸亀と、この原稿を書いている3月6日の時点で、早くも今年4Vをマークしている。逆境を跳ね除けて、今年もグランプリの舞台に立てるのかどうか。この勢いを保ったままでGⅠやGⅡに復帰できれば、可能性は十分にある。
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SGレーサーへの階段を着実に上る中村と末永
ニューヒーローというなら、中村日向を推奨したい。1月31日に児島で初優勝すると、直後の2月9日には鳴門『四国地区選手権』でGⅠ初制覇。3月4日には尼崎で優勝して、今年3Vになった。白井もそうだが、中村の優勝戦も決まり手はすべてイン逃げ。シリーズの主役を張れている証拠と言える。九州地区選手権で優勝した末永和也とともに、SGレーサーへのサクセスロードを歩んでほしい。
松田大志郎は1月17日の大村、2月18日の鳴門、2月27日の浜名湖と、中村と同様に今年3V。浜名湖の優勝は新開航のFにより繰り上がりでV。勝利の女神に愛されているようだ。底力のある選手だけに、今年は2ケタVに期待したい。