社会

閉店加速するターミナル駅近辺の百貨店~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

東京・渋谷にある『東急百貨店』本店が1月31日、55年の幕を閉じた。建物は今春以降に解体作業が始まり、跡地には2027年度にホテルや商業施設、賃貸マンションなどが入る地上36階建ての複合ビルが完成する予定だ。


【関連】女性エンジニア育成のための取り組み~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 ほか

「旧松坂屋銀座店の跡地にできた『ギンザ シックス』は、従来の百貨店業態から脱却し、賃料で稼ぐテナント型運営に舵を切っている。そのため、東急本店跡地の商業施設もこの施設同様に、欧米の高級ブランドを軸にしたテナント型のラグジュアリーモールに生まれ変わる可能性が高いとみられているのです」(流通アナリスト)

現在は“西武”が変貌中

東急など私鉄各社がターミナル駅近辺で百貨店を展開してきたのは、沿線の住宅開発と合わせて鉄道需要を増やすためだった。ただ近年は、私鉄路線と地下鉄などとの相互直通運転が一般化したことでターミナル駅での乗り換え客が減り、電鉄系百貨店の存在意義は急速に薄れている。これが原因で、閉店する百貨店が相次いでいるのである。

ちなみに、都内では池袋のランドマーク、『西武』池袋本店も外資による模様替えプランの策定中。昭和は遠くなりにけりだ。

あわせて読みたい