『承認欲求女子図鑑-SNSで出会ったヤバい女子たち-』三才ブックス/本体価格1300円
にゃるら
沖縄県出身。オタク。著書に『秋葉原 裏の歩き方』(彩図社)がある。『バーチャルYouTuber名鑑2018』(三才ブックス)では監修を務める。
――本書では〝承認欲求〟のある女性15人にインタビューしています。話を聞こうとしたきっかけはなんですか?
にゃるら 自分は子供の頃からインターネットが好きで、特にツイッターをメインに利用しているのですが、たびたび「承認欲求」について議論になるのです。結局、賛否両論のまま答えは出ないのですが、とにかく〝認められたい〟という想いは、プラスにもマイナスにも大きなパワーがあるのだなと感じています。承認欲求に対する向き合い方は人それぞれ。ならば自分で女性たちにインタビューしたら面白いんじゃないかなと考えたのがきっかけです。
――承認欲求が強い女性の特徴などはあるのでしょうか?
にゃるら インターネットの使い方が非常に上手いですね。自撮り1枚貼るにも複雑な過程やタイミングなどを考えて投稿しますし、人格設定をきちんとして、複数のアカウントを使い分けたりします。例えば、フォロワー数が5桁のアカウントを持つ裏で、ひっそりと好きなアニメの話をする全く別人格のフォロワー2桁のアカウントを多数持っている人も珍しくないのです。
とにかく“褒めてあげる”ことが大切
――特に印象的だった女性はいますか?
にゃるら パパ活の話を聞かせてもらった大学生の子がいるのですが、本の発売後に「今は大学に入学して一人暮らしをしています。サークルで友人と楽しくすごしており、もう、パパ活なんてしなくても心が満たされるようになったので、パパ活はやめました」と連絡がきたんですね。なんだかとてもうれしくて、希望が持てる話だなと思いました。
――承認欲求に対する扱い方を教えて下さい。
にゃるら 現代の承認欲求とSNSには強い結びつきがあると感じています。まずはSNS、そして、インターネットのリテラシーを勉強し、どうすればこのネット社会の中で、無理しない範囲で承認を得られるかの要領をつかむことだと思います。客観的に自分を俯瞰することが重要となるでしょうね。また、承認欲求が強い人に対しては、とにかく〝褒めてあげる〟ことが大切です。本の帯に阿散井さんの推薦文で「可愛い! 可愛い! 可愛い! 女の子は生きてるだけで偉い!!」という言葉があるのですが、本当に強いと思います。さすが、カリスマホストならでは、と実感しました。これは誰にでも言えることですが、心から相手の尊敬する部分を認めて、褒めることが重要です。褒めて嫌がる人などいないのですから。
(聞き手/程原ケン)
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