(画像)NP27 / Shutterstock.com
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ゼンショーHDが『ロッテリア』を買収…ハンバーガー業界で生き残れるか!?

『マクドナルド』、『モスバーガー』に次ぐ、国内第3位のハンバーガーチェーン『ロッテリア』が、先ごろ4月1日付けで『ゼンショーホールディングス(=以下、ゼンショー)』に買収されることが発表された。


『ゼンショー』という名は聞き慣れない方も多いと思うが、『すき家』や『なか卯』、『ココス』『はま寿司』『華屋与兵衛』『ジョリーパスタ』『ビッグボーイ』など多くの人気チェーンを展開する一大飲食グループだ。


【関連】東急ハンズ“買収”の衝撃~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 ほか「同社は1982年に、小川賢太郎氏が『吉野家』の社員時代に培ったノウハウを活かし『すき家』を創業。M&Aを推し進め、2001年9月に東証一部に上場した飲食界の風雲児です。その後も快進撃は止まらず、22年2月期のグループ連結売上高は約6585億円に達しています」(経済評論家)

今回はリベンジ買収となる

飲食店経営に詳しいジャーナリストによると「同社の特徴は、従来の経営慣習にとらわれないところ」という。そのため、過去には逸話も多いのだ。

「例えば、2004年の狂牛病問題時には多くの牛丼チェーンがアメリカ産牛肉を使えず、販売を休止したが、『すき家』はオーストラリア産牛肉を使い早々にメニューを復活させた。また、今ではどの牛丼チェーンにも定着した、チーズなどのトッピングスタイルも『すき家』が発祥なのです」(前同)


もっとも、今回の買収には過去へのリベンジとの声も渦巻いている。


「実は、『ゼンショー』はかつて米国法人の『ウエンディーズ』と提携していたが100円バーガー戦争にさらされ2009年にこれを解消。近年、ハンバーガーの単価が上がっていることに商機を見出し、再参入を決めたともうわさされているのです」(前出・経済評論家)


ちなみに、同社の社名には「全部勝つ・全勝」などの意味も込められているとか。ハンバーガーチェーン業界で勝ち上がれるかが見ものだ。