2017年に大阪杯がGⅠ昇格したことに伴い、その前哨戦として年末から3月に時期を移された『金鯱賞』。大阪杯はもちろん、ここから香港遠征に進む馬も多く、重要な一戦となっている。過去6年、1番人気馬は【4・1・1・0】と超堅実。馬券もそこから入るのがセオリーだろうが、今年は混戦模様。波乱決着も警戒しておきたい(以下のデータは、特に断りのない限り、3月に行われるようになった過去6年の集計)。
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《距離実績・持ちタイム》
中京2000メートルで好走歴があるのは、ルビーカサブランカ【2・1・1・2】、ヤマニンサルバム【2・0・0・0】、マリアエレーナ【1・1・2・0】、フェーングロッテン【1・1・0・1】、アラタ【1・0・0・1】、ポタジェ【0・0・1・1】。持ちタイムトップは1分57秒4のマリアエレーナ。次位の1分57秒8がポタジェ、ルビーカサブランカ、グランオフィシエ、ディープモンスターで、ここまでが1分57秒台をマークしている。以下、1分58秒1のアラタ、1分58秒3のプログノーシスと続く。
《前走別》
白富士Sからここに臨んだ馬が【2・0・3・1】と抜群の相性を誇っている。今回の出走予定馬の中ではヤマニンサルバムが該当。他で好成績なのは【3・0・1・8】の有馬記念からの臨戦馬だが、勝ち馬は3頭とも有馬記念で掲示板内に入る好走を見せており、3着の1頭も7着だった。有馬記念12着から臨むポタジェにとっては、逆風となるデータだ。
《馬齢・性別》
年齢別の成績と複勝率は、【4・2・1・11】で38.9%の4歳馬がトップ。続く5歳馬が【1・3・3・16】で30.4%。6歳以上は【1・1・2・27】で12.9%と見劣る数字だが、唯一の勝ち馬は10番人気で、他の馬券圏内3頭も6〜13番人気の穴馬。一発狙うなら、ベテラン馬もアリかもしれない。一方、性別で見ると、勝ち馬6頭はすべて牡馬だが、複勝率では牡馬が24.1%、牝馬が26.7%とほぼ互角。ただ、関西所属の4歳牡馬は【4・1・1・5】と過半数が馬券圏内に好走している。今回の出走予定馬の中ではフェーングロッテンとヤマニンサルバムが該当。また、関西所属の5歳牝馬も【0・2・1・4】と好成績で、こちらはマリアエレーナが該当する。
《血統》
過去10年の金鯱賞の成績と複勝率は、キングカメハメハ(アラタ、グランオフィシエ、ハヤヤッコ、ルビーカサブランカ)が【2・1・3・10】で37.5%、ディープインパクト(ディープモンスター、プログノーシス、ポタジェ)が【3・5・4・24】で33.3%と、二大巨頭種牡馬が質・量ともに好内容を記録している。
《騎手》
参戦予定の騎手の中では、川田将雅騎手(プログノーシス)【2・1・0・4】、松山弘平騎手(マリアエレーナ)【0・2・0・2】の活躍が目立つ。
印各馬の馬連ボックス&3連単ボックスで勝負!
重賞初挑戦と格下ではあるが、多くのデータを満たすヤマニンサルバムを◎に。中京芝は1400メートルと1600メートルを含めれば4戦4勝。浜中騎手とも4戦3勝3着1回と手も合う。○はマリアエレーナ。こちらも中京芝は得意で、持ち時計もある。松山騎手もこのレースは好相性だ。▲は川田騎手のプログノーシス。まだ7戦とキャリアは浅いが、6戦でメンバー中最速の上がり。展開が向けば直線強襲がある。△はフェーングロッテン。3歳春以降、馬券圏外は3000メートルの菊花賞だけ。この距離なら力を出せる。馬券は、波乱も警戒しつつ、印各馬の馬連ボックス(6点)と3連単ボックス(24点)で勝負!
《結論》
◎ヤマニンサルバム
○マリアエレーナ
▲プログノーシス
△フェーングロッテン
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