岸田文雄 (C)週刊実話Web
岸田文雄 (C)週刊実話Web

岸田政権“支持率急上昇”!? ライバル2人の大臣の自滅で早期サプライズ解散決定か

閣僚らの辞任ドミノで支持率低迷を続けてきた岸田政権に〝まさか〟の異変が起きている。今年に入り支持率が下げ止まりの兆しを見せ、2月にはわずかながら上昇に転じたのだ。ポスト岸田を窺うライバルたちの自爆にも助けられた。岸田文雄首相は次の一手である「早期解散」を視野に入れ始めた――。


【関連】岸田首相「支持率50%台」に向けた“皮算用”…永田町では“派閥再編”の機運 ほか

全国紙政治担当記者が岸田政権の最新支持率をこう分析する。


「読売新聞の2月の世論調査によると、内閣支持率は1月より2ポイントアップし、4カ月ぶりに支持率が4割(41%)を超えた。2月のNHK調査でも1月より3ポイント上昇の36%。微増の理由は岸田内閣が新年から打ち出した少子化対策への評価、偵察気球撃墜方針などの対外姿勢の影響と推測されている」


もっとも、どちらの世論調査でも「支持しない」が「支持する」を上回っているが、まだ実績らしい実績を残していない岸田政権の支持率が上がったのは紛れもない事実。


「岸田首相はしぶとい。4人の閣僚が辞任に追い込まれたうえ、直近では首相秘書官もLGBT差別発言で更迭された。通常なら、いつ政権が倒れても不思議ではない」(岸田内閣の閣僚)


同閣僚が内閣崩壊の前例として挙げるのは、2006年発足の第1次安倍晋三内閣。当時、久間章生防衛相など4閣僚が不祥事で辞任した。消えた年金問題も重なり、支持率は20%台に落ち込み就任1年足らずで安倍政権は瓦解した。岸田内閣も閣僚4人の辞任を出しながら、すでに福田康夫、麻生太郎、菅義偉の各政権任期を超えている。

2人の大臣が次々と…

「昨年末には肌もカサカサ、毛髪もテッペン付近が薄くなり目も血走っていた。以前の『自民党のプリンス』と呼ばれたダンディーな雰囲気は失せ、闇市のブローカーのような荒れた雰囲気だった。それが2月に入ると一変、自信がみなぎりだした。支持率増に加え、悩まされていた慢性副鼻腔炎の手術を終え体調面の改善もあるだろう。それ以上に大きいのは『ポスト岸田と目されるライバルが次々と自爆しているため』ともっぱらです」(前出・全国紙政治部記者)

自爆した1人は河野太郎デジタル相だ。失速の原因は、アメリカで大騒動となった中国の偵察気球と推察される問題の飛び火。この中国製と見られる偵察気球は2020年、日本にも飛来していた。


「当時の防衛相は河野氏。中国製気球問題を記者会見で問われた河野防衛相は『気球に聞いてください』と、とぼけた答弁でにやけていた。それが蒸し返され『危機意識ゼロ。こんな人物が一国の総理となったら国が亡ぶ』と、猛批判にさらされている」(同)


そして、河野氏には自爆問題がもう一つある。2月13日の衆院予算委員会の答弁で「所管外」という言葉を12回も繰り返したことだ。


「後に河野氏はデジタル相が答える質問ではないため『所管外』と述べたと言い訳したが、その答弁の態度が『傲慢』、『上から目線』とバッシングされている。身内の梶山弘志幹事長代行でさえ、『国会審議で真摯に答弁すべきだ』と苦言を呈したほど」(自民党関係者)


まさに河野氏の人間性を浮き彫りにした格好となり、聞く耳を持つ岸田首相との違いを際立たせた。


同じく2021年の総裁選を戦い善戦した高市早苗経済安全保障担当相も失速気味だ。お膝元の奈良で県連会長としての調整力不足が露呈、事と次第によっては高市氏の政治生命をも脅かす事態に陥っている。


「4月9日の知事選まで約1カ月に迫ったが、自民党は高市氏の暴走で自民党系2候補が立候補するため、分裂選挙になりそうな雲行きです」(奈良県議)

相手にならない野党の支持率

奈良県知事選に出馬予定の自民党系候補は、5選を目指す現職の荒井正吾知事と高市氏らが推す元総務官僚の平木省氏だ。

「奈良県連は平木氏推薦を決定しましたが、県連内では高市氏の強引さに不満が残り、一部の自民党系県議や国会議員らは荒井知事の支持に回るでしょう。荒井知事には二階俊博元幹事長、平木氏には世耕弘成参院幹事長らがつく構図。このままいくと共倒れ。漁夫の利で〝維新候補〟が知事の椅子に座る事態もあり得る。そうなれば、高市氏はポスト岸田どころか次の自分の選挙も危うい」(同)


高市氏は政治資金規正法違反疑惑(不記載)などの火種も抱えており、初の女性首相への道のりは険しくなったとささやかれている。


「支持率アップとライバルの自爆はもちろんのこと、さらに岸田首相を強気にさせているのが野党の支持率の低さだ」(自民党長老)


野党の体たらくは、2月の各政党支持率(NHK調査)を見れば一目瞭然。自民党が支持率38.0%に対し、野党第1党である立憲民主党は5.4%、同第2党の日本維新の会は4.1%。


「衆院解散は5月のG7広島サミット後が最有力視されているが、『支持率が上向き政党支持率も高い今が最大のチャンス』との声も自民党内に根強くある。3月の本予算成立直後、サプライズ解散、4月23日投開票の線は消えない。早期解散をやれば、自民党の260議席前後は堅いだろう」(同)


果報は寝て待てか。