(画像)Asier Romero / shutterstock
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元看護部長ら『罰金』名目で部下を恐喝で逮捕…被害総額約3000万円に上る可能性

なんと仕事上のミスに付け込んで、多額の罰金を徴収していた〝悪徳〟病院関係者らが逮捕された。


2月16日、愛知県警に恐喝容疑で逮捕されたのは、名古屋市中村区にある『北林病院』の元看護部長・白石洋二(56)と元事務部長・小河ひとみ(61)の両容疑者。2人は2019年に仕事上のミスに対する「罰金」と称して、同院の女性看護師(当時55)から現金約123万円を脅し取った疑いが持たれているのだ。


【関連】泥酔パンスト破り『Dr.コトー』原作者の“アルハラ”別の被害者が怒りの告発!「ボトルで一気飲みを強要されタバスコを全身にかけられた」 ほか「2人は2018年の11月ごろから、この女性看護師に〝罰金〟を要求。電話を取らない、病院内で使用するPHSに出そびれたなどのミスを頭ごなしに指摘しては100円から1000円程度を徴収していたが、次第に金額が万単位に上がっていった。そのため、逮捕容疑は19年当時の額だが、被害総額は約3000万円にのぼるとみられているのです」(地元紙記者)

罰金を支払うため寝ずにアルバイトを…

また、捜査関係者は言う。

「冬のボーナス支給時期が近かったことから、逮捕容疑の罰金額は『すべて2人に押さえられていた』と被害者は知人に話していたという。小河容疑者などは、『あんたはこれから、どんどんやらかすから、罰金がどんどん増えていくよ』などと脅していたそうです」


前出の地元紙記者によれば、2人は「金を支払わなければ(病院の寮から)退寮させる」、「愛知県内の病院で働けなくする」と恫喝することもあったという。そのため、女性看護師は退職金を前借りして支払っていたともいわれているのだ。


「弁明の機会も与えられないまま罰金を徴収され続けた被害者は、それを支払うために病院とは別のアルバイトもしていたという。寝ないで病院業務にあたることもあったようです」(前同)


両容疑者は「恐喝したわけではない」と容疑を否認しているが、まさにパワハラもここに極まれりだ。