新型コロナウイルス感染症対策のうち、マスク着用ルールが3月13日から緩和される。だが、約3年にわたりマスク生活を強いられてきた国民の間には、戸惑いも広がっているようだ。
屋内・屋外を問わず基本的にマスクの着用を個人の判断に委ねることを決定した政府は、医療機関や高齢者施設の訪問、通勤ラッシュの電車やバスに乗るときのみ着用を推奨。一方で全員着席が可能な新幹線や航空機、高速バスなどは「マスクなし」を容認したが、今後はトラブルが頻発する可能性も否めないのだ。
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「というのも、コロナ禍前は新幹線の座席を向かい合わせにし、ビール片手に大声で話す集団がいた。こうした人は必ず出てくるはず。加えて、巷では脱マスクを歓迎する声と外出や移動方法を不安視する声が混在している。今後は車掌も注意できないため、客同士のトラブルが増える可能性も高いのです」(社会部記者)
また、政府がマスク着用の基準を変更する日には、都も「認証店」のルールを変更。「店内でマスクを着ける必要がない」ことを発表したが、この対応も波紋を呼んでいるのだ。
感染拡大の危険はもうないのか…
「都は『店から着用を促されたら、客側も協力してほしい』と補足したものの、酒を提供する店では酔えば大声で話すことが避けられない。また、対面営業の小売店の多くは、当面マスクなし営業には踏み切らないだろうが、マスクを外した客の来店に恐怖を感じているのです」(飲食店関係者)
今回の緩和は新型コロナウイルスの感染減少と「密集地でも、飛沫が飛ばなければリスクは低い」との対策方針を実践した形だが、実は危うさもいっぱい。今後は感染拡大につながる可能性も指摘されているのだ。
デパートの店員が言う。
「入国制限の緩和と円安の影響で、街には外国人が増えている。特に爆買い中国人はデパートにも押し寄せているが、彼らはそもそも日本人と違って声が大きく、よくしゃべる。そのため、職場では『マスク緩和でクラスターが起きるかも』と話題になっているのです」
春には再び、「自粛へ逆戻り」なんてことにならなければいいのだが。
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