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JRA重賞『フェブラリーステークス』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話

今週は『フェブラリーS』を取り上げます。

《馬場傾向》
重馬場で行われた昨年のフェブラリーSは、内が断然有利だったように、含水率が3%以上だと内と前が有利になる傾向。一方、含水率が3%未満だと外差し馬が有利になる傾向。1回東京開催は雨に祟られることなく含水率が3%を切っており、外差し有利な状況が続いているが、雨量次第で変わる可能性も十分ある。レース当日はJRAの公式サイトで含水率をチェック。

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《ペース傾向》
過去10年の平均前半4Fは46秒72-後半4F48秒43。全体的に前半4F46秒台のかなりのハイペースとなる傾向で、前半4Fが48秒0の平均ペースになったのは2度しかない。インティが逃げ切った2019年のように、逃げ馬が「これしかいない」という状況でなければ、ハイペース想定で予想を組み立てるのがベスト。

《脚質傾向》
過去10年で逃げ馬の1勝を含め、逃げ〜好位で8勝。差し、追込が決まったケースは2度と少ない。2着、3着馬も逃げ〜好位と、差し、追込が互角レベルなので、ハイペースでも先行〜好位馬を中心視したい。

実績上位馬ほか3頭を推奨

★ドライスタウト
デビュー3戦目で全日本2歳優駿を優勝。同レースでは2番手から逃げ馬をマークして乗り、4角先頭からラスト1Fでさらに加速しての勝利。2歳の本馬が当時記録した指数は、古馬重賞でも通用するレベルのものだった。前走のすばるSは好位直後の外目を追走していたが、外からバトルクライにずっと蓋をされて包まれ、進路のないまま直線へ。そこから外に出され、ラスト1F付近でようやく進路を確保すると、そこからバトルクライに迫ってクビ差の2着。脚を余す競馬で本来の能力を出し切れていないだけに、前走からの前進が見込める。

★ソリストサンダー
マイル重賞では21年の武蔵野S勝ちのほか、かしわ記念で2度の2着や21年の南部杯で3着の実績がある。昨年のフェブラリーSでは4着だったが、レース当日が内と前が断然有利な馬場だったことを考えると、中団中目からじわっと位置を上げて勝ち馬と3馬身差は好内容だった。前走の南部杯は、かしわ記念で激走レベルの走りをした疲れを取るために休ませての始動戦。持久力が不足する休養明けながら、逃げ馬の外2番手と勝ちにいく競馬をしたために7着に大敗した。しかし、立て直されての今回は変わり身が見込める。

★レッドルゼル
本馬の自己最高指数記録時は一昨年のJBCスプリント優勝時で、確かにマイル戦はやや距離が長いが、それでも21年のフェブラリーSでは4着と好走。前走のJBCスプリントは、3角1〜3番手の馬が1〜3着を独占する前有利の流れ。本馬は出遅れて単独最後方から外を回って位置を挽回したが、4着が精いっぱいだった。今回はそこから立て直されての一戦。近走不振馬が多く出走しているここはチャンスがある。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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