(画像)Dean Drobot / shutterstock
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インフルエンザ感染者数が前年比1000倍の激増!予防接種や感染対策の徹底を

今冬は新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が指摘されていたが、1月に入り減少傾向にあるコロナ感染者に代わって、インフルエンザが猛威を振るっている。厚生労働省は「大きな流行に拡大する恐れがある注意報レベルを上回る」と発表している。


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「インフルエンザ患者は、今年に入って増加傾向にあります。ピークは2月中旬といわれていますが、長引きそうですね」(藤巻耳鼻咽喉科医院の藤巻豊院長)


直近のインフルエンザ感染者数は6万2583人(2023年第5週)。前年同期は41人だから1000倍以上、激増しているのだ。


「インフルエンザの主な感染経路は、接触・飛沫感染です。今年に入ってマスク着用率も下がっている。現在、日本で流行しているのは昨夏にオーストラリアで拡大したH3N2と同じ型。感染者急増の要因の一つに訪日観光客がノーマスクで移動していることも挙げられます」(都内の専門医)

いまからでもインフルエンザ予防接種を

1月下旬にインフルエンザに感染した出版社社員のCさんが悲惨さを語る。

「コロナワクチン接種の4回目を受けたこともあって、インフルエンザワクチンを打たなかったんです。大丈夫と安心していたら高熱が出て耳が痛くなった。熱が下がったと思ったら、また高熱のぶり返し。治療薬のタミフルを飲んだんですが、飲むのが遅かったこともあって、完治するまで10日間くらいかかりました」


インフルエンザの症状は高熱や関節炎、極度の寒けや震え、のどの痛みなどの症状だけでなく、さまざまな合併症を引き起こす。


「家族や同居人がインフルエンザに感染して、濃厚接触した場合にはタミフルなどの予防薬を使いますが、接触から36時間以内に内服する必要がある。感染したら、すぐ医者に診察してもらいタミフルなどを服用しないと、症状は長期化します。インフルエンザは、脳炎や脳症を引き起こすこともある。65歳以上の高齢者は肺炎へのリスクも高い。今からでも遅くありません。インフルエンザのワクチン接種をお勧めします」(医療ジャーナリスト)


油断大敵。