(画像)Vadym Pastukh / shutterstock
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緊急警鐘!パパ活に潜む“黒い罠”…被害者続出の実態リポート

オジサンの下心につけ込み、喰いものにする「パパ活女子」が増えている。警鐘を鳴らすべく、実際に被害を受けた男性や事情通から、その悪質な手口だけでなくリスク回避術を聴取。どのような“罠”なのか緊急リポートした!


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「パパ活」という言葉が定着してはや数年が経つが、コロナ不況もあって相場のデフレが進んでいることは、本誌読者ならご存じだろう。


2017年、野島伸司氏の脚本で渡部篤郎が主演したドラマ『パパ活』(FOD・dTV)が配信を開始した当時と比べれば、半値以下にまで落ちているという。主な要因は、コロナ禍で仕事を失いパパ活を希望する女子が急増したことと、物価高などによりサポートする側の男たちの懐も、厳しくなったことが挙げられる。


かつては、ある程度の富裕層によるお遊びだったためか、パパ活を希望する女子大生やOLたちは、食事をするだけで2~3万円を手にし、大人の付き合いにも応じれば5~10万円が懐に入っていた。


ところが、現在は初回の顔合わせが無料もしくは5000~1万円程度となり、ルックスの高い女子でなければ、大人の付き合いも2~4万円が相場というほど値崩れしている状況だ。


しかし、相場が高かった時代を知る女子たちにとっては、〝安売り〟以外の何ものでもない。そのプライドの高さから、だましてでも金をせしめようとする不届き者が増え、男たちに弊害を及ぼしているのだ。


では、いったいどんな手口でだますのか。実際に〝被害〟に遭ったパパの悲痛な訴えを聞いてみよう。


まず横行しているのが、「初回荒らし」「顔合わせ詐欺」と呼ばれる事案だ。


かれこれ数年間にわたり、パパ活アプリを利用して女子たちと会ってきたという田野公臣さん(42歳、公務員=仮名)は、最近の実態についてこう嘆く。


「風俗やキャバクラではなく、パパ活で女性との出会いを求めているのは、継続的な関係を築きたいからです。ところが、この頃は一度会って終わり、というパターンが増えました。女の子自身も僕と同じ関係を望んでいると返信してきたのに、初回の顔合わせで会って謝礼1万円を渡し、次の約束をして別れたら、メッセージのやりとりを即ブロックする子が多くなったんです。金額以上にメンタルがへこみますよ」


女子たちの言い分として、ネットには《わざわざ交通費を払って出掛けて、おじさんと話してあげたのだから、お礼としてお金をもらうのは当然》という趣旨のコメントが散見している。しかし、当初からパパ活をする気がないにもかかわらず、そうほのめかすのは、ある意味、詐欺ではないか。


初回荒らしで稼ぐ女子の中には1日に3~5件の顔合わせを入れ、これを週に何日か繰り返している強者もいるという。拘束時間が短く、OL並みの収入を得られるのだから楽なものだ。


こうした悪質な被害を完全に防ぐ手立てはない。ただ、痛い目に遭い続けた田野さんの経験上、少なからず文面で見分けることは可能だと話す。


「初回荒らしの子たちは、次に繋げる気が最初からないので、やりとりを手短に終わらせようとします。アプリのメッセージの一言目から、金額の話をしてくるのは怪しいです。あとは、多くの男に『いいね!』している場合ですね」


やりとりが丁寧な子を選ぶなどして、初回荒らし女子に当たる確率を低くするしかないということだ。

“3億円事件”に見る狡猾な手口…

一昨年9月、出会い系サイトに《年上の方が大好き》などと投稿し、50~70代の男性17人から計約2億円をだまし取ったとして、実行役だった28歳の看護師と、指示役とされる自称投資家の51歳男が、大阪府警に詐欺容疑で逮捕された。

報道によると、府警が聴取した被害男性は71人。実際の被害総額は約3億2000万円に上るとみられ、1人の男性から5730万円をだまし取ったケースもあったという。しかも、2人が犯行に及んだのは1年2カ月ほど。約3億円を得るには非常に短期間と言え、恐ろしい限りだ。


出会い系やパパ活事情に詳しい元風俗誌編集長は、こう警鐘を鳴らす。


「まず第一に、中高年であるならば出会い系やパパ活アプリで知り合った若い女の子が、自分に惚れることなどあり得ないと自覚するべきです。あくまでも、男のたしなみとして遊びましょう。そして、謝礼は当初に決めた対価以上の金額を渡してはいけません。それ以上の金額を要求され、断ったがために切られる関係ならば、はなから〝詐欺〟目的なのは確実です。どんなに入れ込んだ相手でも、まとまった額の要求はキッパリ断るべきです」


前述した〝パパ活3億円事件〟の女は、真剣交際を謳った上で奨学金の返済と偽って男性たちから大金をせしめていたという。


「実際、取り決めた以上の金額を要求する子たちに、ありがちな名目ですね。他にも『多額の借金がある』とか、『大病した家族の手術代が必要』『海外留学のための資金がいる』『メンタルの病気で働けない』など、同情を買わせるような内容が多いです。この手の話を振ってきたら、早急に関係を終わらせたほうがいいでしょう」(同)


度を超えたサポートが、人生を暗転させる危険性があることを肝に銘じておこう。それが、我が身を守る最良の方法と言える。


「パパ活3億円事件のように、表沙汰になるのは珍しいでしょう。被害に遭った男性の多くは自身にも後ろ暗いところがあるのを自覚しているため、警察に被害届を出さないからです。それにトンズラされても、今までだまされていたことに気付かない人すらいるので、手口が巧妙化しています。


SNS上には、中高年男性たちをその気にさせて大金をせしめるという手口を、電子商材にして販売している輩までいます。多くのパパ活女子たちも、インターネットなどからこうした知識を得て、悪びれず真似ているようです」(同)


悪が悪を呼ぶ現状に、巻き込まれないようにしよう。

“関係精算時”の落とし穴…

これまでに挙げたようなトラブルを回避することができ、パパ活女子と楽しいひとときを過ごせたとしても、まだ油断すべきではない。いずれは来る「関係を清算するとき」にも、危険が潜んでいるからだ。

給料が減ったり、子供の教育費がかさむようになったりと、パパ側の関係解消の理由が切実だったとしても、割り切った相手である女子たちにしてみれば、知ったことではない。定期的な収入源が断たれるのだから、素直に「はい、そうですか」とは言わないケースがある。


都内の某法律事務所には、手切れ金トラブルの相談がしばしば寄せられるそうで、所属弁護士がこう明かす。


「良い関係を築いてきたはずの女性から、『終わらせたいなら手切れ金を払え! 支払わないなら奥さんや会社に言いつけてやる』と、迫られる男性が後を絶ちません。恫喝まがいの文面を送り付けてきた場合には、それを指摘して自制を促すことはできます。しかし、ホストにハマるなどして多額の借金がある女性などは、自爆を覚悟で攻撃してきます。そうなると、法的手段に出ることになり、女性側に非があっても、家庭や社会的立場に支障が出る可能性があります」


かつて、某女子大生モデルが元政治家を相手にパパ活をし、手切れ金として300万円を要求していたというスキャンダルが、週刊誌で報じられたことがある。やはり、パパ活ではこちらの素性を一切明かさないほうが賢明だろう。


さらに、パパ活で最も危険なのは、相手が未成年だった場合だ。


「年齢確認がいらないSNSでのパパ募集には、未成年が多く潜んでいるので要注意です。さらに、年齢確認があるアプリでも油断してはいけません。姉の身分証で女子高生が登録していたり、ネット上ではアカウントの売買も行われているため、いくらでも詐称できますからね」(前出・元風俗誌編集長)


相手が18歳未満だった場合、青少年健全育成条例違反などで逮捕される可能性もある。たとえ肉体関係がなかったとしても、深夜に連れ回すなどの行為が逮捕容疑になりかねないのだ。


「対策として、アップしている写真の顔が若すぎる子には、本人が『成人している』と言っても手を出さないようにすることです。実際に会ったとき怪しいと思ったら、大学や仕事の話など、18歳以上なら経験しているはずの話を振って、身分を探りましょう」(同)


君子危うきに近寄らず。少しでも相手に違和感を覚えたら、最悪の事態を想像して自分を律するべきだ。むろん、被害に遭わないためには、パパ活女子に手を出さないことが一番だが…。