
南海トラフ地震の前兆か!? “海洋生物の異常行動”が頻発するワケ
ここにきて、西日本と東日本で「宏観異常現象」(=地震の前兆とも取れる奇妙な現象)が相次いでいる。
例えば、以前から「異臭は大地震の前触れ」といわれてきたが、千葉県や神奈川県で2〜3年前から確認されていた異臭騒動が九州に飛び火。昨年暮れに、福岡県内で同様の騒ぎが起きているのだ。
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科学ライターが言う。
「それが福岡市の騒動です。消防によると12月21日、市民から『硫黄の臭いがする』との通報が多数寄せられ、調べてみると通常の20倍もの二酸化硫黄が大気に含まれていた。ガス漏れなどが確認されていないことから、地震の予兆ではないかと見られているのです」
騒ぎをめぐっては「桜島の火山ガスが流れ込んだ」との見解もあるが、地下の岩盤がずれる際にもマグマだまりに含まれた二酸化硫黄が漏れ出ることがある。そのため異臭が消えた後も、おいそれとは胸を撫で下ろすことができないのだ。
一方、大阪湾には年明けにマッコウクジラが、東京湾にもイルカの群れやトド、ザトウクジラの流入が相次ぎ、前後して「大地震の前に現れる」と言い伝えのあるリュウグウノツカイが神奈川・湘南の浜辺に打ち上げられた。また福井県ではホシフグが大量発生。さらに日本海側でダイオウイカの目撃例が相次いだため、「いよいよ大地震が来るのではないか」との声が強まっているのだ。
科学ライターが続ける。
「こうした宏観異常現象は、過去の地震の際にも多数見られてきた。そのため、一概に迷信と否定することはできないのです。地震史を紐解くと、例えば明治三陸地震(1896年)と昭和三陸地震(1933年)の前には、漁師が驚くほどの豊漁が続き、イワシの大群が海岸一帯を埋め尽くしたといわれています」
過去にもさまざまな現象が
また、関東大震災(1923年)の前には、横浜市の河川をイワシの大群が遡上していたとの証言が多数残っている。もちろん、未曽有の被害を生んだ12年前の東日本大震災の直前にも、宏観異常現象は観測されていたという。2011年3月4日夜。茨城県鹿嶋市の海岸には、52頭ものカズハゴンドウイルカが打ち上げられていた。水族館関係者によれば、「餌を追いかけている最中に浅瀬に迷い込んでしまったり、地形や海流などの影響で流れ着いてしまった可能性もある」というが、巨大地震の前後にイルカの大群が座礁した例は、これまでに何度も起きているのだ。
「1995年の阪神淡路大震災の2日前には神戸で87頭のイルカが座礁。東日本大震災直前の2月22日に発生したニュージーランドのカンタベリー地震(M6.1)は、185人の犠牲者を出したが、その2日前にも現地で100頭を超えるイルカが打ち上げられていた。他にもイルカやクジラが巨大地震の前後に異常な行動を取る例が少なくないため、専門家の間で因果関係が取り沙汰されているのです」(前出・科学ライター)
海外では、宏観異常現象のおかげで命拾いした例もある。それが行政が警報を出して住民を避難させ、甚大な人的被害を免れた中国の海城地震。同地震は遼寧省海城市一帯で、1975年2月4日に発生したマグニチュード(M)7.3の巨大地震だ。
科学ライターが言う。
「前兆をつかんだ国家地震局は、渤海北部地区で大きな地震が1〜2年以内に起こる可能性があると防災に備えた。実際、海城地震の宏観異常現象はすさまじく、ヘビが巣穴から出てきて凍死したり、大群で現れたネズミが人を警戒せず、手で捕まえられたほど。また、豚が塀をよじ登るなどの光景もあったようです」
火山噴火の恐れも懸念
『新華社通信』の報道では、死者は被災地人口の0.02%に当たる2041人。だが、避難が行われなかった場合、約15万人の死傷者が出ただろうと見られている。武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が語る。
「人間の五感はアテになりません。しかし、動物は人間が感じない、海底や地底を流れる微弱な電流を感じ取ることができる。それらの感覚は人が逆立ちしてもかなわないものです」
もっとも、気になるのはこのところ起きている現象が、果たして地震の前触れなのかということだろう。
防災ライターの渡辺実氏は、さまざまな異常現象の原因をこう推測する。
「僕は火山が危ない気がする。1月26日、気象庁が伊豆諸島の青ヶ島から南南東約65キロの位置にある海底火山『ベヨネース列岩』に噴火警報を発令した。海上保安庁が上空から確認したところ火山ガスが出ているようで、海面が黄緑色に変色しているといいますから」
その異変をクジラやリュウグウノツカイが察知して、異常行動を取った可能性があるというわけだ。
また、前出の科学ライターが言う。
「実は1月21日、月が地球に992年ぶりに最接近したが、強まる引力で少し前から海底のプレートは剝がれやすくなっていたはず。それが原因で、さまざまな宏観異常現象が起きた可能性もある。中でも最も危ぶまれるのは、20年以内に起こると目されている南海トラフ地震。クジラとリュウグウノツカイの行動は、その表れとも見えるのです」
この推測が当たらないことを願うのは、本誌だけではないはずだ。
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