フジテレビが80年代に放送していた『オールナイトフジ』を4月から深夜枠で復活させると発表したことが、話題を呼んでいる。
同番組は、1983年4月から91年3月まで土曜深夜に生放送された、ハプニング要素満載のバラエティー番組。「オールナイターズ」と呼ばれる女子大生らを多数起用し〝女子大生ブーム〟を巻き起こしたが、土曜深夜枠の過激化が問題視され内容の改変を余儀なくされたこともあったほど。その伝説の番組が復活するとあって、注目を集めているのだ。
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芸能記者が言う。
「以前は『とんねるず』がMCを務めたが、32年ぶりに復活する同番組には、すでに『オズワルド』の伊藤俊介と、『さらば青春の光』の森田哲矢の就任が濃厚。またギャラが高くレギュラーは難しいものの、石橋貴明と木梨憲武をご意見番的に不定期出演させる案も浮上。フジの社内は『オールナイトフジ』の話で持ちきりですよ」
地上波の“起爆剤”として
ちなみに、フジが同番組の復活に踏み切ったのは昨年6月、社長に就任した港浩一氏の意向と見られている。同氏がこの番組のディレクターをしていた縁から、低迷する地上波放送の〝起爆剤〟として放送を決めたと伝えられているのだ。もっとも、他の民放各社はこのフジの復活路線には冷ややかだとか。
「港社長には思い入れがあるのでしょうが、番組の売り物だった女子大生いじりは、現在のコンプライアンスの範囲を大きく超えている。『フジが壁をぶち破れば、再び地上波エロ番組が人気を博す』と話す者もいるが、大半は放送終了に追い込まれるか、看板倒れになるのがオチと見られているのです」(民放関係者)
また、経済記者は言う。
「減益の続くフジは2021年に50歳以上の社員を対象に早期退職者を募ったほど。業績の悪さに歯止めをかけようと『オールナイトフジ』復活を持ち出したようだが、〝昔の名前で出ています〟を地で行く稚拙な戦略と評判なのです」
ちなみに、若者はテレビを見ない傾向が強く、当時のファンは体力を欠いた50歳以上。深夜帯のお色気番組がどこまで視聴率を稼げるかは、異次元だ。
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