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JRA重賞『京都記念』(GⅡ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ(C)週刊実話

今週は『京都記念』を取り上げます。

《馬場傾向》
昨年の6回阪神からわずか1カ月半の開催だが、超高速馬場で行われる。昨年は稍重で行われたが、それでも高速馬場だった。また、5回阪神6日目以来のAコース使用になることもあり、内を立ち回れる馬が有利だ。昨年1番枠だった8番人気のタガノディアマンテが2着となり、大波乱を演出したように、内枠の馬が穴メーカーとなる。

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《ペース傾向》
一昨年は前半5F59秒3-後半5F59秒2の平均ペース。昨年は前半5F61秒7-後半5F57秒5でかなりのスローペース。阪神芝2200メートルは1角までの距離がとても長いため、競り合いが長引きハイペースになりやすい傾向だが、昨年のように逃げたい馬がいなければ、当然ながらスローペースになる。

《脚質傾向》
昨年は3着馬こそ差し馬だが、3角4番手以内の馬が1、2着だった。一昨年は3角4番手以内が4着以内を独占。差し馬にもペース次第でチャンスはあるが、3角でも後方というマカヒキのようなタイプは苦しい。本馬は4年前の当レースの3着馬だが、昨年の阪神開催時は11着に大敗している。

1番人気馬に死角ありで穴馬4頭を推奨

昨年のダービー馬ドウデュースの1番人気が予想される。しかし、同馬は海外帰りの休養明けの一戦で、この先が目標。また、脚質が当レースにマッチしないため、穴馬を推奨する。

★インプレス
出走馬最速の上がり3Fで目下2連勝中の4歳馬。前走では折り合い重視の競馬で向正面では最後方だったが4角で大外に出されると一気に前を飲み込み完勝。外差し馬場を考慮しても上々の内容だった。実績馬が大阪杯の叩き台に対して、本馬は菊花賞をスキップしてのここ出走。臨戦過程もよく、前々走では超高速馬場にも対応している。

★ラストドラフト
2度のAJCC3着やAR共和国杯2着の実績馬。一昨年の秋以降は不振だったが、昨年の目黒記念以降、3戦連続で0.2秒差の競馬が出来ている。本馬は昨秋のオクトーバーS以降、行きっぷりがよかった頃に戻っており、無理に控えるのではなく、ゲートを出たなりで位置を取れれば面白い。

★アフリカンゴールド
昨年の当レースを12番人気で優勝した馬。昨年は逃げ馬が不在で思い切ってハナを主張したことが功を奏し、楽なペースで逃げ切った。宝塚記念以降は大敗続きだったが、前走では行きっぷりに復調の兆し。同型馬との兼ね合い次第で再度の一発がありそう。

★ユニコーンライオン
一昨年の宝塚記念で逃げて2着に粘った。本馬はその後、長期休養を余儀なくされたが、3走前の京都大賞典で行きっぷりに復調気配を見せると、前々走の福島記念では逃げて完勝し、復活を遂げた。前々走はタフな馬場で厳しいペースでの優勝だったため、前走のJCでは疲れが出て大敗したが、立て直されての今回は変わり身が見込める

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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