俳優の窪塚洋介(43)の主演映画『Sin Clock』(牧賢治監督)が2月10日から公開される。
窪塚の邦画長編単独主演は05年に公開された深作健太監督の『同じ月を見ている』以来18年ぶり。1月24日に東京都内で行われた「公開直前イベント」では、窪塚が2004年に自宅マンションの9階から転落した事故について触れ、報道陣をザワつかせた。
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今回の『Sin Clock』で、社会や家族から見放されたタクシードライバー・シンジ役を演じているため、その主人公にちなんで自らの「どん底だった経験」を聞かれ、こう答えたのだ。
「某マンションから落っこちてしまったことがあって、その瞬間がきっと一番絶望的だったと思う」
現在も向き合いたくない過去だと明かし、「タンスの奥に突っ込んで忘れようとしていたみたいな感覚が、シンジをやるのにあたって役に立った」と告白したのである。
最年少で日本アカデミー賞を受賞
1995年にテレビドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)でデビューした窪塚は、『GTO』(フジテレビ系)や『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)といった話題作に次々と出演。01年には主演映画『GO』で日本アカデミー賞の新人俳優賞と最優秀主演男優賞を最年少で受賞し、一気にブレークした。
「プライベートでは、03年5月に前妻と結婚し、同年10月に長男で俳優の愛流が誕生。公私ともに順風満帆に見えたが、翌年に転落事故を起こしたんです」(事故当時に取材した記者)
04年6月6日の昼、神奈川県横須賀市にあった自宅マンション9階から転落。高さは29メートルもあり、普通なら即死だったが、建物から約9メートル離れたフェンスに衝突し、それがクッションの役目を果たした上、地面が芝生だったため、奇跡的に命に別状はなかった。
「とはいえ窪塚は、頭蓋骨の開放性骨折など深刻なダメージを負いました。本人は自殺説を否定。再三、『その時の記憶が全くない』と話している。しかし、当時の窪塚は、大麻に関する発言を公の場でもしていたため、薬物の影響を疑う声もあり、イメージダウンにつながったのです」(同・記者)
結局、事故の原因は不明のままだが、20年近く経ったこともあり、本人もエピソードトークとして気軽に話せるようになったのかもしれない。
「ビルの9階から転落して、車椅子や装具にも頼らずに生活できるまで完全回復した例は世界的にも珍しいのではないか。窪塚は、それほどの強運の持ち主とも言える。今回の映画の評価次第では、また華々しい役者人生を取り戻しそうな予感がします」(同・記者)
窪塚の〝ぶっ飛んだ〟演技に期待しよう。
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