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全日本卓球・男子シングルス戸上隼輔が2連覇…勝者インタビューに止まらぬ“猪木愛”

(画像)dwphotos / shutterstock

「元気ですかー!」

勝者インタビューのマイクを握り放った第一声がこれ。といっても、そこはプロレス会場ではない。

1月29日、卓球・全日本選手権の男子シングルス決勝戦が行われ、戸上隼輔が勝利した。

「卓球の試合会場は緊迫しており、観客も無言で見入っている。選手もボールが動くとか言って、ほんのちょっとの風が吹くだけで嫌がるんです」(専門誌記者)


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そんな会場の緊迫した空気を一変させた戸上は、自他ともに認めるプロレスファン。それも大の〝アントニオ猪木信者〟なのだ。

そのためか、ゲームセットの瞬間、会場には「猪木ボンバイエ」のBGMが流れ、戸上は右の拳を力強く突き上げた。しかも、その後は勝者インタビューなのに、昨年死去した猪木さんのことばかりをコメント。

「本当に猪木さんには勇気を与えてもらうことが非常に多かったので」

「世界選手権の団体戦(世界卓球2022・成都)の時に猪木さんがお亡くなりになられて、こうやって結果で恩返しというか、何か猪木さんに伝えられたらなと思っていて…」

張本も笑顔で祝福のハグ

繰り返しになるが、この発言は卓球・日本選手権の勝者インタビューでのもの。「恩返しがしたい」と言うが、猪木さんと直接の面識はないそうだ。

さすがに、「1、2、3、ダァー!」とはやらなかったものの、敗れた張本智和も戸上の猪木愛を認めるしかなかったのだろう。笑顔で歩み寄り、祝福の握手とハグを交わしたほどだった。

同試合は強豪国・中国のメディアも取り上げたが、猪木イズムを知らないからか、「張本は敗れても立派だった」と伝えていた。

「戸上もこれで全日本選手権2連覇なので、今後は海外強豪国も本格的にマークしてきそうです」(スポーツ紙記者)

ちなみに、同試合はもしも張本が勝っていたら、シングルス、ダブルス、混合で3冠達成となるはずだったが、そんなプレッシャーを猪木愛ではね除けた戸上。今後は「元気ですかー!」の掛け声で、人気が急上昇しそうな逸材だ。

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