タレント/上西小百合インタビュー〜みんなが知らない“浪速のエリカ様”の真実とは…
2012年から2期5年間、衆議院議員を務めた上西小百合。メディアに対して横柄な態度に見えたことから〝浪速のエリカ様〟と命名され、世間一般には「怖い人」のイメージが定着してしまった。と同時に、その美貌に注目する声も多く、某週刊誌のアンケートでは「不倫したい女性議員」で5位に選ばれたことも。現在は地元関西に在住して女優、コメンテーターなどタレント業に勤しむ上西の本当の姿に迫った。
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――5年ほど前、政界を退く直前に「彼氏はいます。年内には結婚します」と公言していたと思いますが、どうなりました?
上西 ずいぶん前になりますが、ご縁がなかったようで破局してしまいました。
――その後、恋活はされてるんでしょうか?
上西 もう39歳ですし、半分諦めムードです。自分から動かないとダメなんでしょうけど、なかなか機会がなくて。しかも、私ですからね(笑)。なかなか男性の方から来てくださることはないわけで…。
――婚活アプリなどもありますよ。
上西 確かに、芸能人の方でも成功した例がありますね。でも私はSNSで犯罪に巻き込まれたら…と思うと、二の足を踏んじゃう性格なので使いこなせないですね。ただ『極楽とんぼ』の山本圭壱さんと西野未姫さんのような年の差婚の例もありますからね。お二人とはABEMAで共演させていただいてるので、うれしいなぁという気持ちと同時に焦りも感じています。
浮気や不倫は受け入れられない
――実際、上西さんはどういう男性に惹かれるんでしょう?上西 穏やかな人がいいです。それと、家が厳格で父親は仕事が終わると夜6時か7時には家に帰ってきてましたから、浮気をしない人がいいです。浮気をされると、私の性格からしてちょっとしんどいと思うんです(笑)。お付き合いしていたときも、相手の男性が仕事の上でスナックやクラブに行くのは百歩譲って諦めていました。ただ、プライベートで連絡を取り合ったりするのはナシでしょ? そういう考え方なので、不倫というものが実際にあるというのは政治家になって初めて目の当たりにしたくらいなんです。なので浮気や不倫は受け入れられないと思います。
あとはABEMAで『救済キス企画』というのに出演したときのことですが、ツーショットでお話をして気の合う相手を選ぶんです。私が選んだのはイケメンばかり。結局、面食いだったんだなぁと再確認しました。
――その話を総合すると、理想的な男性はイケメンの公務員ということになりますね。
上西 いませんかねぇ、そういう人。どなたか紹介してください!
――永田町にいっぱいいるじゃないですか。
上西 いやあ、官僚なんかが私と結婚したら、大博打ですよ(笑)。
――ABEMAといえば、上西さんがグラドルに向かって「楽屋あいさつが遅い!」などと難癖をつけて号泣させるというドッキリ番組がありました。さすがは浪速のエリカ様、〝怖い人〟が堂に入ってましたね。
上西 喜怒哀楽の中で一番簡単なのが怒ることじゃないですか。泣くとか笑うは案外難しい。あのドッキリ自体は初めての体験だったのですが、イヤホンで極楽とんぼの加藤浩次さんが天才的に狂ったアシストをしてくるんです。なるほど、バラエティーってここまで振り切らなくちゃいけないんだなと勉強になりました。
怒ったこと全然ない!
――収録の後、泣かせてしまったグラドルへのフォローはしました?上西 終わりの時間も遅かったので、なんにもしてません。ただ、ああいう番組に出てくる女の子たちもかなりのものですよ。
――さすが、毒舌が冴えますねぇ。
――そもそも、浪速のエリカ様の異名はどういう経緯で付いたんですか?
上西 最初に選挙に出たとき、党(日本維新の会=当時)の本部から、新人候補者はマスコミ対応をしないようにとお達しが出ていたんです。「どうせお前ら喋れないんだから、人前に出るな」ということでしょうね。正直、あの頃は右も左も分からない状態でしたから、政策のことだって理解はしていてもうまく話せるかどうかは別。その結果、テレビカメラから逃げ回ることになり、つっけんどんな対応になるから「怖い人」というイメージが付いちゃったんです。
でも私、本当はめっちゃ優しいんですよ。怒ったことが全然ないし、話し合いでなんとかしようとするタイプ。その寛容すぎるところが舐められてしまうんじゃないかなぁとは思います。除名騒動のときも、嫌なことを言ってくる記者さんがいたけれど「この人も仕事だからなぁ」と抗議をしなかった。それでバッシングが長引いたというのもあるんじゃないですかね。
――タレントに転身してからも、そのキレ芸(?)が生きていますね。
上西 基本的に私への要望は「キレてください」ですからね(笑)。『バイキング』(フジテレビ系。2022年4月終了)で東国原英夫さんとバトルしたときも、東国原さんが間違った情報をテレビで言っていたので、「ちょっとそれ、訂正してくださいよー」くらいの感じで臨んだんです。でも、スタジオに行くとスタッフの方が「バチバチ(を)期待してますよ」って。そうすると、「そうですかぁ。じゃあ」みたいになっちゃうんです。
――つまり、ノセられやすいんですね。
上西 はい、めっちゃ(笑)。
――もしかして、そのノセられやすさでフォト自叙伝も出しちゃった?
2015年、維新の党(当時)からの除名騒動への思いや自身の生い立ちを記した本『小百合』を出版。プロカメラマン撮影によるグラビアページもあるフォト自叙伝で、現役の政治家の出版物としては極めて異例だった。
上西 当時はいろいろとデマも流されたので、誤解を解くために出すつもりだったんです。そしたら、表紙の撮影のためにスタジオを用意しているからと言われ、たくさんのスーツを抱えていったらそれ以外の服も用意されていて…。立派なスタジオだし、可愛い洋服もあるしで、ついその気になっちゃった(笑)。結局、私が持参したスーツの写真は1枚も撮らずに帰ってきちゃいました。そしたら、文章の中にプールサイドで私が戯れる写真が唐突に出てきたりして、どっちがメインなのか分からない不思議な本が出来上がりました。
――反響はどうでした?
上西 当然、大炎上ですよ(笑)。
――ご自身の著作はそれっきりですか?
上西 後にも先にもないです。最悪だと思いますよ。あの吉永小百合さんでさえ、『小百合』なんて本を出してないのに、私が出してしまうなんて、ファンの方は許せないですよね。
――最後に、現在の政界について思うことは?
上西 コロナ禍での政治家は難しい判断を迫られるから大変だとは思います。でも、岸田さんは優しすぎるのか優柔不断が過ぎますね。それでいて、増税して国防費を上げるとぶち上げちゃった。外国からの脅威にさらされる中、多くの国民は国防費を増やすことへの反発は少ないと思います。そこで「じゃあ国防のためという理由なら増税してもいいだろう」と単純に考えちゃったのが、岸田さんが国民のことを全然分かってないところ。お給料が上がらないまま物価はどんどん上がっているのに、ほとんどの政治家がその窮状を理解できてないんですよ。
――政界にもう一度挑戦する気はありますか?
上西 それはないです。今も地元の方からの相談には真摯に対応していますが、タレントとしてバラエティーや女優業などに力を入れていきたいと思っています。
◆うえにしさゆり 1983年4月30日生まれ。大阪府羽曳野市出身。神戸女学院大学文学部卒業。大学生時代に大阪・天神祭の「ギャルみこし」のキャンペーンガールなどを経験。卒業後は保険会社勤務などを経て2012年、第46回衆議院議員選挙で比例近畿ブロックで復活当選。2018年よりタレントに転身。 ツイッター@uenishi_sayuri
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