
団塊世代が子供の頃、夢中になったザリガニ釣り。環境省は1月20日、アメリカザリガニを生態系に深刻な影響を及ぼす『特定外来生物』に指定。6月1日以降、自然界への放出や売買が原則禁止され飼育は条件付きに。違反者には3年以下の懲役や300万円以下の罰金が科せられる。
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「戦後、レジャーがなかった時代に育った子供たちの楽しみは、小川や池、田んぼの用水路に生息するザリガニ釣りだった。アメリカザリガニは共食いしたり、夏場は異臭が酷いため、ほとんど釣った場所に戻す。今で言うところのキャッチ&リリース。一度、家に持ち帰って食べたことがありましたが、食あたりを起こしたので二度と食べませんでした。アメリカザリガニが食用として売られていることに驚きましたよ」(フードライター)
高級食材として売られている
アメリカザリガニは、1920年代後半にウシガエルの餌として輸入されたのが始まりとされる。
「食べる部位が少なく殻が硬いこともあって、日本では食用としては根付かなかった。ところが、アメリカやフランス、中国などでは料理に使われることから、日本でも売買されるようになった。アメリカザリガニは1キロ3000円前後もする高級食材なんです」(豊洲市場の水産仲卸業者)
アメリカザリガニは飼育用としても子供たちの間で人気があり、大手ネットオークションでは1匹数百円~2000円程度で取引されていた。
「アメリカザリガニは繁殖力が非常に強く、水辺の昆虫を食べ尽くす。小魚やおたまじゃくし、両生類が棲処とする水草なども食べたりハサミで切ってしまう。水質の浄化作用を低下させる自然界の厄介者だった。これまで特定外来生物の指定が見送られてきた理由は、ペットとして飼育される約540万匹のアメリカザリガニを捨てる人が続出して、生態系への被害がさらに拡大する懸念があったからです」(社会部記者)
環境省は今回、アメリカザリガニと共にアカミミガメ(ミドリガメ)も特定外来生物に指定、重い腰をやっと上げた。
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