昨年7月の参院選にNHK党から出馬し、初当選した〝ガーシー〟こと東谷義和議員が、警視庁の任意の事情聴取要請に応じて滞在先のドバイから3月に帰国予定。しかし自民党と立憲民主党は24日、去年7月の初当選以降に一度も国会に姿を見せていないことから、国会法に反するとして懲罰にすべきとの方向で一致。早ければ2月上旬に懲罰委員会が開催されるという。そして、この暴露系ユーチューバーの動きに、神経を尖らせているのが吉本興業だ。

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ガーシー議員は交流があった芸能人や実業家の素行を暴露して、若者の間で注目を集める存在になった。ただ一方では、複数の著名人や芸能関係者から警視庁に名誉毀損や威力業務妨害などの被害届が出されていた。

1月11日、ガーシー議員の事情聴取に先立ち警視庁は暴力行為等処罰法違反（常習的脅迫）や名誉毀損威力業務妨害の疑いで広告収入を管理する合同会社などの関係先を家宅捜索した。

テレビ出演させるメリットはない…

「被害届を出した1人に楽天の三木谷浩史会長の名前も取り沙汰されている。しかも、容疑は暴力団に使われることの多い常習的脅迫。ガーシー議員と反社の関係も洗っていますよ。家宅捜索に入ったガーシー議員の広告収入を管理していた合同会社の前代表の実家は、昨年12月末に総額4億円相当の暗号資産や貴金属が盗まれる窃盗被害に遭い、警視庁は捜査に乗り出しています」（警視庁詰め記者）

1月15日に放送された『ワイドナショー』（フジテレビ系）では、ガーシー議員と親交のある田村淳が「もし、帰って来て本人が『ワイドナショー』に出たい、ってなった場合、出るんですか？」とMCの東野幸治に質問。番組を見ていた吉本興業上層部を慌てさせたという。

「ガーシー議員を番組出演させれば、4年前の闇営業騒動の二の舞いになりかねませんからね。視聴率稼ぎで、彼にオファーしかねないフジテレビ側に釘を刺したんです。昨年、出版されたガーシー議員の著書『死なばもろとも』で、田村淳は芸能人脈をガーシー議員に紹介。自身は美女をアテンドしてもらう間柄だったことを暴露されている。淳がガーシー議員との関係を断ち切ることを上層部は願っていますよ」（吉本事情通）

吉本上層部は眠れない日々がしばらく続きそうだ。