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JRA重賞『シルクロードS』(GⅢ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

(C)JRA
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先週の東海Sは「ヒモ荒れ注意報か?」と記したが、終わってみれば、何てことはない2、1、3番人気の決着で平穏そのもの。私の馬券としては、低配当でも馬連970円、3連複1750円的中なら納得のココロ。逆にAJC杯を予想しなくて良かった。あっちだったらエヒトもユーバーレーベンも無視したから大ハズレ。「ヘソ曲がりなので、あえて〝裏街道〟の東海Sをチョイス」としたのが功を奏した。ヘソ曲がり万歳! そして東海Sの的中で一応、今年1勝1敗からの連敗も阻止できて、何とかプラスをキープしながら、東京開催に突入できるというわけだ。

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それにしても、またも外国人騎手旋風が吹き荒れ、勝ったプロミストウォリアの鞍上は、暮れのホープフルSで14番人気のドゥラエレーデを勝利に導き、競馬好き界隈では一躍〝時の人〟となったムルザバエフだもの。一方、わが本命・川田騎乗のハギノアレグリアスはカラ馬にからまれての不利があり、無念の2着となった。川田は「これも競馬…」とサバサバしたもので、次走への期待がかかる。その川田だが、今年のこれまでの戦績が凄いことになっている。勝ち鞍15は横山武と同数だが、連対率が何と7割越え。かつての武豊のように〝彼を外した馬券戦術は考えられない〟状態なのである。

一方、外国人騎手の中でも現在深刻なスランプに陥っているのが、JRA所属のルメール大将だ。先週も「今のところイクイノックスだけでしょ、安心して見ていられるのは、ね。まだまだ老け込む齢じゃない。頑張れ、ルメール大将!」とエールを送ったものだが、AJC杯で2倍を切る断然人気のガイアフォースに騎乗して5着に敗退する体たらく。今年はまだ3勝…人気馬で何度もヘグっているのが心配。今週のもう一つの重賞根岸Sでテイエムサウスダンに騎乗の大将だが、疑いの眼差しで向けざるを得ない。

“映画連想馬券”の本命はトウシンマカオ

というわけで、今週はGⅢが2つ。根岸SではなくシルクロードSをチョイス。やっぱり、ダートより芝の重賞のほうがイイっていうことで、別にルメールを嫌ったわけじゃないよ(笑)。軸は、ご贔屓・松山が手放さないウインマーベル。1番人気苦戦のデータもあるが、中京の重賞葵Sを勝っているし、前走はGⅠスプリンターSで2着確保だし、〝強い4歳馬〟だもの。トップハンデ59キロは楽ではないが、ヴェルトライゼンデも59キロ何のそので日経新春杯を快勝したのだから、キミにも出来る! 相手筆頭も同じ4歳馬で、京阪杯を勝った鮫島駿と手の合うトウシンマカオ…と書くつもりが、枠順を見てゲゲゲのゲとなった。2頭とも8枠に入っちまった。フルゲート割れの15頭とはいえ、外・外で決まるともあまり思えない。そこで急遽5頭ボックスに変更したが、吉と出るか凶と出るか…。あとの3頭は、牝馬の中から、岩田望シャインガーネット。続いて、馬主さんが亡くなり〝弔い合戦〟となる和田竜シゲルピンクルビーの大駆けも期待したい。もう1頭は、騎手も馬もオジサン代表で岩田康グルーヴィット(牡7歳)を。

あと、入れる予定だった、連勝中の藤岡康マッドクール、福永キルロードもウインとマカオの相手に加えよう。ブルース・リー没後50年の節目だけに〝ドラゴン馬券〟がマイブーム。抽選対象だったカフジテドラゴンも、と本当は書こうと思ったのだが、回避して少し残念な気持ち。次の〝ドラゴン〟も忘れずに狙おうっと。

さて〝映画連想馬券〟だが、本命ウインマーベルは以前取り上げたので、対抗のトウシンマカオから、マカオも舞台となる『007/黄金銃を持つ男』(74年)を。シリーズ第9作で、3代目ボンド、ロジャー・ムーアの第2作目でもある。〝黄金銃を持つ男〟と異名を取る殺しのプロ(ホラー映画のレジェンド、クリストファー・リーが見事に演じた)を追って極東に現れたボンドが、マカオの銃器職人の元を訪ねるシーンが出てくる。お目当てのボンドガールは、ボンド側のパツキン美人ブリット・エクランド、敵方の愛人で裏切って命を落とす黒髪美女モード・アダムスと充実。作品自体もムーア版では1、2を争う出来だと思うのだが、どうぞお確かめあれ。

買い目は①③⑤⑭⑮の馬連&3連複ボックス。⑭と⑮から⑧、⑬へ馬連、⑭⑮縛りで⑧、⑬へ3連複を少々。さあ、連勝と行こう!

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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