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原・巨人に『DeNAの呪い』が襲いかかる!? 都市伝説と化した“戦力外”通告

東京ドーム
東京ドーム (C)週刊実話Web

巨人が2月1日にスタートする春季キャンプの各軍メンバーを発表した。ドラフト1位の黄金ルーキー、浅野翔吾外野手は二軍スタートとなったが、注目はそれだけではない。元DeNAリリーバー・三上朋也投手の獲得が発表されたことに関し、「都市伝説」が広まりつつあるのだ。「DeNAから巨人に来た選手は活躍できない」(社会部記者)という都市伝説の真相は!?


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「今まで持っていた力以上のものが出るんじゃないか」

原辰徳監督は〝戦力外通告〟から這い上がろうとするベテラン右腕に期待していたが、三上の育成契約が発表されたのは1月16日。本当に「戦力になる」と思っているのなら、キャンプイン直前での獲得とはならなかったはずだ。

「4年総額8億円で獲った梶谷隆幸は、移籍1年目の2021年に故障し、昨季は試合に出ていません。2年2億円の井納翔一も、12試合投げただけで、昨季の一軍登板でストライクが1球も入らず、4球で四球を出して交代となりました。山口俊もMLBから帰還してからは厳しかったですね」(ベテラン記者)

元DeNAの選手が活躍できない理由は、分からない。しかし、活躍できなかったのは選手だけではない。ベイスターズOBの石井琢朗コーチも巨人の水になじめなかった一人だ。

筒香はマイナー契約でも…

「三上も梶谷、井納に続くのか…」と心配する声が上がるのも当然だろう。「二度あることは三度ある」か、それとも、「三度目の正直」で活躍してくれるのだろうか。

「三上は巨人から連絡をもらったとき、沖縄の宮古島で自主トレをしていました。12月中にオファーがなかったらその時点で諦める選手が多いんですが、三上は諦めませんでした。両球団に精通している小谷正勝元コーチの口利きかもしれません」(同)

付け加えると、「都市伝説の対象」となりそうな選手が、もう一人いる。近年、NPB復帰説が絶えない筒香嘉智選手だ。

筒香はレンジャーズとのマイナー契約が決まった。スプリングキャンプでは「招待選手」として、開幕メジャーを争うスタートラインには立てるが、悲観的な見方のほうが強い。

「筒香のレンジャーズ入りが決まったとき、アメリカのメディアはMLBの公式HPで知りました。つまり、それだけノーマークだったということです。レンジャーズは『筒香外野手』と発表しましたが、その後、一塁を争ってもらうと伝えています。レギュラー選手に故障などがあった際のスペア要員ってことですよね」(米国在住記者)

また有原航平投手のソフトバンク入りが決まったときのことだ。筒香と有原は代理人が同じで、有原のNPB帰還交渉が始まった際、日本球団は筒香の近況も同時に質問していたという。

「2人の代理人はジョエル・ウルフ氏で、昨年11月のゼネラルマネジャー会議に出席し、日米両メディアの取材要請に応え、筒香、有原ともにMLB残留が第1希望で、一定の期間が過ぎたらNPB帰還も視野に入れなければならないと説明していました。有原は年内で諦め日本に戻る道を選びましたが、筒香はMLBに執着したようです」(同)

負け越し決定となったDeNA戦

ただ、今回のレンジャーズでの挑戦が「ラストチャンス」だということは、筒香自身も覚悟しているそうだ。今はチャンスをもらえたことに感謝しているようだが、筒香の古巣・DeNAの関係者によれば、「開幕ロースター漏れ(マイナー降格)となった場合、そこから先のことは決めていない」とのことだ。

つまり、3月下旬から筒香争奪戦がNPBで再燃する可能性があるのだ。

「巨人は新中堅手候補として、ルイス・ブリンソンを獲得しました。身体能力が高い選手で、ブルワーズ、マーリンズにいた若手時代から期待されていたんですが、春先は全然打てず、その弱点を一向に克服できないまま今日に至ります。その性格は変わらないのでは?」(現地メディア)

巨人の外野には増田陸、萩尾匡也、さらに現役ドラフトで楽天から移籍してきたオコエ瑠偉などの若手もいるが、原監督は打線強化も狙っていた。増田たちが爆発的な打棒を見せない限り、筒香帰還の情報を聞き流すことはできないだろう。

「優先順位からすれば、DeNAとの帰還交渉が一番だと思います。でも、今のDeNAには筒香が守るポジションがないんです。試合に出ることを最優先に考えたら、NPB他球団の話も聞くことになるでしょう」(球界関係者)

昨季、巨人はDeNAに2年ぶりの負け越しを喫した。しかも、負け越し決定となった昨年10月1日のDeNA戦を落とした時点で、クライマックスシリーズ進出の可能性もゼロとなった。「DeNAとの都市伝説」は根が深そうだ。

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