国際卓球連盟が1月3日、2023年最初の世界ランキングを発表し、早田ひなが5位に浮上。伊藤美誠や石川佳純をも抜き、日本国内のトップに立った。
「世界卓球2023ダーバンのアジア大陸選考会でも女子シングルスの代表決定戦でストレート勝ち。これで早田はシングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目で代表権を勝ち取ったわけです」(専門誌記者)
【関連】卓球女子エース交代!? 世界卓球2試合温存で聞こえてきた早田ひなを評価する声 ほかまさに〝早田時代〟の到来とも言えるが、どちらかといえば早田は実力を認められながらも、長らく石川たちの陰に隠れてきた選手。ダブルスを組むことも多かったが、およそ「トップに立つ」ことはなかった。
「ただ、彼女は誰とでもダブルスを組める。パートナーの長所を活かし、かつ自身も要所で得意なプレーを入れてくる。その点、最も基礎がしっかりしている選手かもしれません」(同)
早田の時代がやっと来た!?
昨年12月27日の国内Tリーグ戦では中国選手に敗れたものの、満足げな表情を浮かべていた。善戦に満足したからではない。終始、試合の流れや主導権を渡さなかったからだ。
「そろそろ、来年に迫るパリ五輪の代表争いが本格化してきます。早田は東京五輪のシングルス代表を逃したときからここに目標を定め、自身のプレーを高めてきました。新しい形のレシーブを繰り出し、相手の返球を分析するなど、色々と研究しています」(関係者)
新しいことをすれば、ミスも出る。それで苦しんだ時期もあったが、その苦労がすべて財産となり今回の国内トップにつながった。
3種目の出場権を得た5月の世界選手権が2024年パリ五輪の試金石ともなりそうだが、強豪・中国は早くも「伊藤ではなく、早田を徹底マークし始めた」との情報もある。ここで好成績を残せば、パリ五輪でのメダルも見えてきそうだ。
「昨季、14歳の張本美和が国内大会で優勝することもあったが、女子卓球界は世代交代の過渡期。それをけん引していくのが、早田になりそうです」(同)
現在、開催されている『2023年全日本卓球選手権大会』の行方も気になるが、努力家の早田が女子卓球界の新時代を切り開いていくかも。
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