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『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』著者:杉原杏璃~話題の1冊☆著者インタビュー

『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』ポプラ社
『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』ポプラ社

『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』ポプラ社/1650円

杉原杏璃(すぎはら・あんり)
1982年生まれ、広島県出身。グラビアアイドルとして雑誌やテレビ番組に多数出演。23歳のとき30万円で投資を始めて、5年目で1000万円、今は“億り人”に。現在は株投資、不動産関連のイベントやセミナーに多数出演中。


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――杉原さんが投資を始めたきっかけはなんですか?

杉原 19歳で上京して本格的に芸能活動をスタートさせたものの、「タレントの仕事だけでは食べていけないかも!?」という漠然とした将来への不安から、23歳から株式投資を始めました。まずは30万円からスタート。「大きく儲けるのではなく、大きく損をしない」ことをモットーに、利益目標を1万円に定めて数週間単位でチェックし、1万円を超えたら売却して利益を確定。再度、数週間単位でチェックして株価が下がったら買い直すということを繰り返していきました。こうして地道にお金に働いてもらうことで、株式投資を始めて5年目には、1000万円の利益を達成しました。

――投資には色々ありますが、初心者はまず何から始めたらいいでしょうか?

杉原 初めての投資は不安でしょうから、国が推奨する非課税制度「NISA」や「iDeCo」の有効活用がオススメです。また投資信託は運用をプロに任せることができ、分散投資でリスクを抑えられるなどのメリットもありますよ。具体的には上場投資信託の「ETF」や非上場投資信託の「インデックスファンド」がオススメです。お金を預けたらあとはすべてお任せの「ロボット型AI投資」も初心者に向いていると言えます。

投資は自己責任で行うもの

――「ほったらかし投資」とは、どのような手法なのですか?

杉原 長期間投資で仕事を続けながらコツコツ積立投資をして、将来の余裕を増やしていくことを目的にしています。成功させるには「長期・分散・低コスト(手数料の節約)」の3原則を守るのがポイント。10年から20年単位で投資を考え、リスク低減・回避のためにいくつかの銘柄、もしくは分散された商品に資産分散します。また、利幅が少ない状況では取引に関する手数料は大きなマイナス。手数料はしっかり把握して節約を心がけます。

――絶対に投資してはいけないものはありますか?

杉原 投資は自己責任で行うもの。その意味では〝絶対に投資をしてはいけないもの〟はありません。ただ、初心者がほったらかしで運用する場合は、不動産投資信託、金・プラチナ・銀の貴金属投資、FX(外国為替証拠金取引)は向いていないと言えるでしょう。不動産投資信託は景気による地価の高騰や下落などにかなり左右されますし、貴金属は安く買って高く売ることで初めて利益確定となり、配当金や優待はありません。また、FXも多くの利益を得られる半面、リスクも大きくなるので注意が必要です。(聞き手/程原ケン)

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