(画像)KPG-Payless / shutterstock
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2023年スギ花粉は過去10年で最多の大量飛散の予測に!いまからでも対策を…

「気温が高くなると、花粉は早く飛散する。1月中旬、一時は暖冬になったため、いつもより早く花粉が飛んだようです。今年は、昨年の5割増から倍の花粉が飛ぶと予想されていますから、早めに花粉症対策を施したほうがいい」(『藤巻耳鼻咽喉科医院』の藤巻豊院長)


【関連】花粉症の“重症化”で1日当たり推計2215億円の経済損失! ほか大寒を前に暖かい日があった1月中旬、花粉症を訴える人が続出した。毎年、スギ雄花花芽調査を行っている環境省は、関東、北陸、中国地方などで、今年春のスギ花粉飛散量が過去10年間で最も多い見通しであることを発表した。

3つの症状の見分けは…

環境省によると、今春の東京都のスギ花粉の飛散開始は、2月26日と予想。昨年のスギ花粉飛散開始は2月12日だったことから2週間ほど遅い予報になる。また、全国的に昨年よりも6〜20日ほど飛散開始日が遅れる見込みだ。

「昨年は1月下旬の段階で、くしゃみや目の痒みを訴える花粉症患者が相次いだ。新型コロナか風邪か花粉症かの診断が求められたが、昨秋以降、インフルエンザの流行が警戒されているため、診断はより煩雑になっている。インフルエンザの症状は、風邪やコロナと同じように喉の痛み、鼻水、咳がある一方、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、倦怠感もある。花粉症の主な症状は、目の痒みが90%以上で、その他、くしゃみ、咳、鼻詰まり、水鼻などです。コロナのオミクロン株の症状にも似ていますが、オミクロン株の特徴的な症状である喉の痛みは、花粉症にはほとんどない。熱がある場合、発熱外来に行って診断してもらうことが先決です」(医療ライター)


新型コロナ、風邪、インフルエンザではなく、花粉症と診断されたら、外出時にマスクやメガネを着用。また、マスクの内側にガーゼを挟み込むことで、予防効果はより高くなる。


「花粉症の症状が出たら、できるだけ早く抗ヒスタミン剤などの薬を服用すること。毎年、花粉症に悩まされている人は、辛い症状が現れる前から服用することで、ピーク時の症状を軽減したり、薬の量を減らしたりできます」(前出・藤巻院長)


クアトロパンチに要注意。