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自民に電撃転身の“ジャンヌ・ダルク”今井瑠々氏を立民が除籍処分「重大な反党行為」

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年明け早々、立憲民主党が大揺れだ。〝立民のジャンヌ・ダルク〟との呼び声もあった今井瑠々氏が、自民党へ寝返ったからだ。1月13日、今井氏は自民党推薦で4月の岐阜県議選に出馬することを正式表明、立民全体に激震をもたらしている。

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「今井瑠々氏は、2021年の総選挙で岐阜5区から全国最年少の25歳で立候補した立民期待の新人だった。今井氏は、自民党の古屋圭司元国家公安委員長に約1万4000票差まで迫る約6万8000票を獲得。ルックスも美形のため、おっかけまで出るほどでしたね」(岐阜県議)

今井氏は、岐阜県多治見市出身。高校時代から政治の必要性に目覚め、中央大法学部政治学科へ進学。25歳で被選挙権が得られると即、衆院選にチャレンジした。惜しくも初陣で敗れはしたものの、大善戦。次の衆院選では、古屋氏を蹴落とすパワーを秘めていた。

「当時の枝野幸男代表もゾッコンで、泉健太代表に代わっても立民を担うホープとして、全国のイベントに引っ張りだこの人気ぶりだった」(立民スタッフ)

いったいどちらの裏切りなのか…

立民からすれば、今井氏の離党、自民推薦での岐阜県議選出馬は、まさに〝青天の霹靂〟で、テンヤワンヤの大騒動となったのだ。

「立民は、突然の今井氏の離党に『裏切り者』呼ばわりしているが、今井氏にすれば裏切ったのは立民というスタンス。というのも、今井氏の選対本部長で岐阜県連常任顧問を務めた山下八洲夫・元参院議員が昨年5月、国会議員のJR無料パスを悪用したとして詐欺などの疑いで愛知県警に逮捕され、今井氏は立民に大きな失望を抱いた。そこに自民党の古屋氏らが『国や地域のために働きたいなら、自民党でなければ政策実現できない』と接触したといわれている」(地元記者)

事実、今井氏は13日の記者会見で「実際に政策を実現・実行していくには、自民党の皆さんの力が必要と感じた」と述べている。

立憲民主党は、17日午後に常任幹事会を開き、「党の名誉や信頼を傷つけ、結束を乱す重大な反党行為だ」と認定し、今井氏の離党届を受理せず、党の規約で最も重い「除籍処分」とした。

「今回の今井氏の離党は、単に一地方の出来事にとどまらない。春の統一地方選に影響するでしょう」(同)

立民離党に瑠々参上。

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